ホソクの妹！ (ページ32)

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○ ページ32

JK side

正直驚いた。

ナムジュニヒョンが、またヌナと。

俺たちあんだけ話し合って決めたじゃん？

あの時間何だったの。

俺たちのリーダー、誇りを持って紹介できてたのに。

今じゃ、俺たちの大切なヌナを傷つけた人になるじゃないか。

今日だって本当は楽しい撮影になるはずだったのに、この空気。

ヌナの膝上には俺らがあげたぬいぐるみたちがちょこん座っている。

こんな時気の利いた言葉でもかけてあげられればいいんだけど。

うーん、このまま気まずいまま撮影には入りたくないけど、なんて声を掛ければいいかわからないぞ、どうする俺。

だいたいこういう時は、ホソギヒョンがそばにいるんだけど、今回は一番離れたところにいる。

あーくそ、何を喋ればいいんだ？

グワングワン頭を揺らすと、ふと目に入ったShookyのぬいぐるみ。誰がこんなもん持ってきたか知らないけど、ちょっと借ります！

Shooky片手にズンズンヌナの方へ歩いてく。

俺の足音に気づいたのか、ゆっくりヌナが顔を上げる。

「やあ僕Shooky！仲良くしてね」

裏声で、身体を左右に揺らしながら言った。

マジで俺何してんだろ。こんなの俺のキャラじゃないのに。てかこういうキャラはジミニヒョンのもんじゃね？俺筋肉ウサギなんですけど。

「君と仲良くなりたくて、来たんだ！その膝上にいるお友達も紹介してくれるかい？(裏声)」

ヌナはお察しの通りポカンと口を開けて俺を見てる。

はぁぁぁあぁ、マジで勘弁恥ずかしくて死にそう。背後でジンヒョンとジミニヒョンが、肩震わせながら笑ってるのがわかったし、テヒョニヒョンはスマホでビデオ撮り始めてるし。

『プッ、ククククク』

ヌナが小さく肩を揺らして笑った。

ヌナはCookyを手にとり『こんにちは、僕の名前は筋肉ウサギのCookyだよ！』っていうもんだから、今度は俺が呆気にとられた。

ヌナの言葉を境にジミニヒョンとテヒョニヒョンもやってくる。それぞれ自分のぬいぐるみを持って裏声で自己紹介する。

癖の強いクオズ先輩たちの自己紹介に笑うAヌナを見て、ぎゅうっと心臓が掴まれるような感覚になった。

この感覚にはたまに覚えがあった。これがどういう感情なのかもよく知ってる。

でも俺はこの気持ちに蓋をする。

ただの2人の弟になるために。

俺はナムジュニヒョンが大好きだし

Aヌナも大好き。

2人が傷つく姿を見たくない。