ホソクの妹！ (ページ24)

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○ ページ24

『んっ、ん』

Aの口から漏れる甘い声。

あーくそ。無理だわ。

ワイシャツからの覗く白い肌。

たわわな胸。

きつすぎない柑橘系の香水。

全部俺を狂わせる。

くそ。

俺は理性なんか捨てて、Aの白い肌に噛み付いた。

お互い本能で求めあって、止まることなく高みへ向かった。

Aの汗ばんだ身体も

俺が打ち付けるたび揺れる胸も

苦しそうに妖しく歪ませるAの顔も

全てが俺を狂わせた。

疲れ果てて眠ったのは3時だった。

起きて時計を見れば、大量のメッセージと不在着信。

後悔と罪悪感に苛まれながらも、そろそろ戻らないと警察沙汰になりそうと思い、Aを起こした。

「A、起きろ」

『んぅ』

はあ、もうその声やめろって。

「Aそろそろ起きような？みんな心配してる」

『ナム、ぎゅう』

こいつまだ酔ってんのか？

生まれたままの姿でハグをせびるAを見て、また開戦されそうだ。どうしてくれる。

「じゃあお風呂行こうな」

『うん』

仕方なく抱き上げてやると、素肌の感触が伝わり、ここで開戦しないように必死に耐えた。

ーーーーーー
シャワーを浴びて、昨日の服に着替えるとお金を払い、外に出る。

まだ早朝なだけあって、人通りは少なくて安心した。とりあえず大きな通りまで歩いて行き、タクシーを捕まえて、俺の家まで向かう。さすがに2人とも同じ服なのは怪しいだろ？まあ2人して朝帰りの時点でもうアウトなんだけど。

『わーナムの部屋全然変わってないね』

おいおいAさん。ドカドカ上がっていくけど、ここ人の家だし、男の家なんだけどなんて言えずに、黙って彼女の後をついていく。

確かクローゼットに彼女似合いそうな服が何着かあったはず。

元々プレゼント用に買ったものだったけど、弟たちと経路が被ったから押し入れ行きになってしまっていた服だ。

一回洗ってあるし、平気だろう。

「これ着てけ、」

適当に繕った服を渡すとAは静かに受け取った。

そして小さく

「ごめん」

と呟いた。