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スキンケアの基本 ページ20

ホソクが連れてきて来てくれたお高そうな商品がずらり並ぶ百貨店だった。

「うわぁ、」

ビルが高すぎて見上げると首が折れそうだ。

「ささ、早く行きましょう」

ホソクはさっきよりもウキウキしている様子だ。私の手をグイグイ引っ張る。

一方のユンギはーーー

むすっとすた顔で私の横を歩いている。ホソクはこんなに楽しそうなのに、こいつは不幸そうな顔してる。

せっかくのお買い物なんだし楽しく行こうよ、

そんな顔してたら・・・・・・嫌いになっちゃうよ

「ユンギ!」

「うわっなんだよ」

びくりと肩を揺らしてユンギはこちらを向く。

深いことは考えてなかった。

不機嫌そうに頰を膨らますユンギを見て、なんとなく嫌だった。

たまに見せてくれる笑顔がくすんでいくのが嫌なんだ。

昨日みたいに笑ってほしい。

でも、こういう時ってなんていえばいいんだろう。

怒ってるのーー?

嫌なことあった?

オムライスまだ食べてるの?


んんんんどれもダメだ。ふてくされてるユンギをいつものユンギに戻すにはーーー

「ムスッとしない!綺麗な顔が台無しだよ!」

それだけ言うと私はホソクに惹かれるまま店の中に入る。


「・・・心臓に悪ぃよ、バカ」



ポツリ呟いたユンギの言葉は、人混みに消える。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ヌナヌナ、これ俺のオススメのブランドなんです!」

「・・・ホソクさん、これめっちゃ高いんですけど、」

ホソクが差し出してきたスキンケア道具一式が入った箱の値札を見ると、学生が手を出せるような金額ではなかった。

「ぜ、ゼロが1個多いんですけど」

「ヌナ!今スキンケアをちゃんとやっておかないと将来シワシワのお婆ちゃんになっちゃいますよ!」

「ひぃ!買います買いますちゃんとスキンケアしますぅうう」

私はホソクから箱を奪い取ると音速で会計に向かう。

「いらっしゃいませ。こちらご自宅用でよろしいですか?」

店員さんは張り付いた営業スマイルで接客を進める。

「ご自宅用です」

ゴクリ生唾を飲む。改めてこの子の金額とのご対面だ。お財布を握る手がジワリ汗をかいてくる。

「こちら一点で100000ウォンになります」

「じゅっ・・・!?」

「現金とクレジットカード、どちらでお支払いしますか?」

「クレジットカードで・・・」

私は店員さんにクレジットカードを差し出した。

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ねこ(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです!楽しそうだしいいですね〜! (2019年7月15日 13時) (レス) id: b5c5f58849 (このIDを非表示/違反報告)
Nini and Riri(プロフ) - 一戸建ですか?マンションですか?建物がどんなのか分かりずらいです。理解能力乏しいのでよかったら教えて下さい。 (2019年6月30日 8時) (レス) id: fde96aa48f (このIDを非表示/違反報告)
リハ(プロフ) - さくらんぼさん!ありがとうございます!頑張って更新するので、感想よろしくお願いします! (2019年6月28日 21時) (レス) id: e47f721d9b (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ - いや〜、ハマりました! 次回作、待ってます! (2019年6月28日 17時) (レス) id: 9ed812cc99 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リハ | 作成日時:2019年6月25日 23時

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