8 ページ8
「やあ、A。どこか悪いところはない?」
______白衣のジミン
胸からはBTS病院とジミンの似顔絵らしきものが手書きで書かれていた
「悪いのはジミンの頭」
「まあ座ってA。僕が診察してあげるね」
肩をぐっと掴まれて椅子に座らせられる。
・・・聴診器まで持ってるし
本当なにしてんの
「はぁーい大きく息を吸ってぇー」
聴診器をブラウスの上から当てがって、お医者さんごっこをするジミン
人に見られて誤解されるとしんどいぞ
「んーよく聞こえないなあ、」
「ちょっと」
あざとく首を傾げて、するするとブラウスのボタンを外される
あと少しで胸元がはだけそう、
じわじわと熱が胸から頭に上がり、視界がぼやける
うわ、涙が出てきたよ
ジミンに資料室でキスされかけた時はまだ大丈夫だったのに
彼の体温がブラウス越しに伝わってくると、なんだかむずがゆいし恥ずかしい
______そういう事をされている様な気分
そういう風にしかみられていないと感じてしまう彼の手つき
「ぎゃっ」
乙女の柔肌に触れかけたジミンの腕を思いっきり握りしめる
踏んづけられたネコみたいな声を上げて私を見る彼
「......大っ嫌い!」
私は周りの目も気にせずオフィスを飛び出した
さらさら重力に素直に落ちる涙を必死に拭って、屋上へ駆け上がる
久々の有酸素運動で息が上がり、身体中から汗が噴き出す
メイクも洋服も台無しだ
私はユンギさんがよく昼寝で使っているベンチに横たわり、さっきの記憶が夢である様に願いながら目を閉じた
1096人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
こむぎ(プロフ) - 1994218さん» 1994218さま!コメントありがとうございます。とてもとても嬉しいです。最後やっつけみたいな感じになってしまって、読者様たちにどう受け止めてもらえるか心配でしたが、温かいコメントをいただけてほっといたしました。まだまだ精進しますのでよろしくお願いします! (2020年7月1日 20時) (レス) id: e47f721d9b (このIDを非表示/違反報告)
1994218(プロフ) - 完結お疲れ様でした。タイトルから惹かれて読ませて頂きました。個人的に好みな作風で、読むのがとても楽しかったですし、幸せな家庭が築けたと言うことでホッとしました……(笑)テヒョンのポジションも良かったです。素敵なお話をありがとうございました! (2020年7月1日 18時) (レス) id: 08f85e22de (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:こむぎ | 作成日時:2020年6月10日 17時