標的6 ページ6
あの後任務と言ってスクアーロとベルは出ていってしまい、この部屋に残されたのは私とお姉ちゃんだけになる。
沢山お話して彼のことやヴァリアーのことを教えてくれた。
ﾙｯｽｰﾘｱ｢もしかしてAちゃんの隊服って男用かしら？｣
『そうだよ』
ヴァリアーにはほとんど女隊員がおらず、女用の隊服がなかったので仕方なく少しぶかぶかな男用を着ていたのだ。
ﾙｯｽｰﾘｱ｢だめよ、ちゃんとしなきゃ。｣
ﾙｯｽｰﾘｱ｢私が作ってあげるわよ♪｣
メジャーとってくるわね、と言った彼は足早に部屋を出ていった。
思ってたよりも早かったのに息が全然上がっていない。凄いな、と改めて目の前の人の凄さを痛感する。
ﾙｯｽｰﾘｱ｢じゃあ失礼するわね｣
パッパっと手際よくサイズを測っていく。
『お姉ちゃん私身長これから伸びるけど大丈夫なの？』
ふと思ったことを口に出した。
ﾙｯｽｰﾘｱ｢その時はまた私が作ってあげる♪｣
態々面倒臭い隊服作りを毎回やってくれるだなんて、優しさの塊だよお姉ちゃん。
『ありがとう。』
ﾙｯｽｰﾘｱ｢私の可愛い妹だもの。｣
ﾙｯｽｰﾘｱ｢もう終わったから楽にしていいわよ。｣
『もう終わったの？すごいねお姉ちゃん。ありがとう！』
早速作ってくるわ、と言って部屋を出て行ってしまった。
少し寂しくも感じたが、私は止める訳にもいかず静かに見送った。
どんなものができるのか楽しみで仕方なかった。
ベルside
ﾍﾞﾙ｢なぁ、スクアーロ。今雲の所空いてるよな。Aつえーし、いいんじゃねーの？｣
ｽｸ｢俺も考えているが、クソボスの許可無くやっていいのかわからなくてよぉ。｣
ﾍﾞﾙ｢ま、俺はいいと思うぜ。判断は任せっから。｣
俺はAと戦ってぜってぇ強くなると思った。
この原石を活かせるかはこいつにかかってる。
任せたぜスクアーロ。
貴方side
『ふわぁ…』
丸1日寝ていたにも関わらずもう眠くなった。
その眠気を覚ますように大きな音を立てドアが開いた。
またスクアーロだろう。
『スクアーロ、今度はどうしたの？』
ｽｸ｢俺はお前を幹部にしてやりてぇが、お前はどうだ。｣
『…！』
いつもよりも真剣な面持ちで私と向き合うスクアーロ。
これは重大な話だと思った。
ｽｸ｢まだボスは居ねぇ。が、ボスが帰ってきた時お前は忠誠を誓えると約束できるか。｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 8人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：kk | 作成日時：2022年5月2日 23時
