私の魔法【REBORN！】 (ページ48)

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標的46 ページ48

『きょうやぁ……』

我ながら情けないが怖いものは怖いので仕方ない。

雲雀｢…｣

先に進んでいた恭弥は無言でこちらに来てくれた。弱点を見つけたとでも言いたげな目。愉快そうに見つめる視線が嫌いだ。

雲雀｢怖いんだ？｣

弱点を知られるなんてヴァリアー失格だと思うが無理に決まっている。彼だけにしか見せないと心で誓った。

『怖くない…』

雲雀｢A。｣

まるで手を繋げ、と言っているように手を出した。先程まで殺意を向け合っていた私達なのに。
意外と恭弥が優しくて暖かった。

『ありがとう』

にこり、と笑うと少し動揺した素振りを見せた。

恐る恐る恭弥の手を握ると手にはトンファーを握っているせいで出来たであろうタコが出来ていた。
恭弥と一緒で恭弥の手もとても温かくて優しかった。

『あったかい』

雲雀｢早くしないと引きずっていくよ｣

ふいとそっぽを向いて廊下へと進んだ。

ついたのは応接室だった。数時間前に爆破されたばかりだというのにもう綺麗になっていた。

雲雀｢これ｣

ポイと投げつけたのは恭弥の腕に同じようについている腕章_風紀委員の腕章だった。

雲雀｢明日からは授業を受けなくていいし、ずっとここにいてくれてもいいよ｣

少しつまらなく感じていたため、受けなくていいのはありがたかった。

『やったー！！！！！』

雲雀｢その代わり書類をやってもらうけどね｣

『上げて落とさないでよね。』

その後、校舎を出て別れた。
真新しい制服に腕章をつけ、少しいい気分になった。
夜風に当たりながらぴょんぴょんと屋根に飛び移る。

ポケットの中でスマホが震えた。
ヴァリアーのメンバーから何か来たのかなとワクワクしながら見ると、ベルからの着信が来ていた。

『ベル！！』

ﾍﾞﾙ｢元気そーじゃん。｣

『昨日は連絡できなかったけど、ターゲットと接触に成功したよ。』

ﾍﾞﾙ｢やるじゃん～！｣

『えへへ』

ｽｸ｢流石だなぁ！！！｣

『スクアーロ！！！』