私の魔法【REBORN！】 (ページ38)

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『改めて、今朝はどうも。出雲A。気軽にAって呼んで！よろしくね。』

にこり、と愛想笑いを零した。
少しピクリ、と反応したような素振りを見せたが、彼も同じように自己紹介をしてくれた。

｢お、俺は、沢田綱吉。ツナでいいよ。よろしく…｣

『ツナ、可愛い。』

｢ンなっ！10代目に失礼だろうが！！｣

『私はニックネームが可愛いと言ったんだけど』

早くもターゲットとその守護者候補と接触ができた。ポーカーフェイスを貫かなくちゃいけないのは分かっているが、少し口角が上がってしまった。
それくらいは大丈夫だろう…

『誰？』

内緒話をするような距離で守護者候補の名前を聞く。
アイツはちけーよ！！、とか怒っているがそんなこと気にしなかった。

沢田｢獄寺くん__獄寺隼人くんだよ。｣

よく見るとその獄寺とかいう奴はスモーキンボムに似ている。いや、本人ではないだろうか？
同じイタリア育ちだから面が割れていないか心配になる。

『獄寺。』

獄寺｢ンだよ。｣

『なんでツナのこと10代目って呼んでるの？』

白々しい演技であることは自分でもわかっているが、自分がヴァリアーであるというのがバレないようにするためだ。

獄寺｢ボンゴレファミリーの10代目だからだ！！｣

『ボンゴレファミリー？？』

『あさりの家族なの？』

獄寺｢ちげーよ！馬鹿かてめぇは。｣

｢俺と獄寺も入ってるんだぜ！｣

｢俺は山本武、好きに呼んでいーぜ！｣

また1人増えた。
山本武と言うらしい。
こいつはお遊びとでも思っているのだろう。

山本｢なぁツナ。出雲もいれてやろーぜ！マフィアごっこ。｣

やはりごっこ遊びとしか思っていないらしい。

獄寺｢馬鹿かてめぇも！何処の馬の骨かも分かんねーやつ入れるかよ！！｣

こそこそと話しているつもりだろうが獄寺の声が大きすぎて聞こえてしまう。どうやらまだ獄寺からは信頼されていないようだ。

『ねぇツナだめ？私もマフィアごっこしたいなぁ。』

沢田｢あはは…(ごっこじゃないんだよなー…)｣

返事も聞かないまま授業が始まった。
私は教科書を持っていない為、隣のツナに見せてもらうことにした。

『ツナ教科書見せてくれない？』

沢田｢う、うん！いいよ。｣