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umehara side
祐希「俺が怪我して試合出れなくなってさ、Aが俺じゃない誰かみてかっこいいって思ってるとかちょっと気が気じゃなかった」
『はっ?……え?』
祐希「……なんでもない。」
『え、あ、そう。』
シーン
え、何この空気。
これ私のせい?違うよね?明らか祐希くんがこうしたよね?
き、気まずい……
無言の時間がしばらく続いて数分で着くはずの私の家がすごく遠くにあったみたい
『取ってくるからちょっとまっててね』
祐希「うん」
『じゃ、』
家のドアを閉めるまですごく高速で移動して
祐希くんの姿が見えなくなったところで一気に意気消沈
え、なんかかっこよくない?
目当ての元をさっと取って待たせたら悪いので即座に車へ戻る
戻ると祐希くんは平然としてて運転し始めてる
祐希「ねぇ、俺のせいでこうなってるのは分かるんだけど静かすぎて俺耐えらんない」
『ご、ごめん。』
祐希「でも、あれ嘘じゃないから。」
『えっと、はい。』
祐希「じゃ、こっからはいつも通りで!はぁ、緊張した〜」
さっきまでの若干張り詰めてた祐希くんとは逆にいつも通りににこにこしてる祐希くんに戻った
なんと切り替えの早い人なことか
普段通りの彼の雰囲気に呑まれて私もいつの間にかさっきのことを忘れてた
車で流れてたJPOPの曲を聴きながらイタリアの町を走って
しばらくすると祐希くんの家に到着
『まじおなかすいた!早く準備しよ!』
祐希「おー」
『おじゃましまーす』
祐希「あいよ」
祐希くんの家はいつ来ても広いな〜って思うし綺麗やな〜って思う
今度私の家も片付けて欲しいぐらい←
祐希「俺なんかすることある〜?」
『鍋出して私が切った具材お鍋に入れてくださーい』
祐希「了解でーす」
いつも料理をする時は私が包丁を握って祐希くんがそれを炒めるなり煮るなり焼くなりしてる
祐希くんも料理は出来るけどバレー選手に包丁握らせるなんて危ない!
って思って私が来る時は違うことに専念してもらってる笑
最初は祐希くんに
Aは女の子なんだから包丁危ないでしょ!手傷付けたらどうするの!
って言われてたっけ
自分で思い出してあれだけど女の子って言われてたの照れる…
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作者名:林檎うさぎ | 作成日時:2023年12月23日 18時