#14 ページ6
yuki side
Aとの出会いは今から5年前
「今日からトレーナー、アナリストとしてチームに加わる梅原Aだ。経験は浅いが腕は一流だ。何かあれば梅原に言うように。」
『梅原です。一応通訳もできます。お願いします。』
柳田「キャプテンの柳田です。分からないこととかあったら遠慮なく聞いていいからね!」
『ありがとうございます』
Aへの第一印象はお世辞にもいいとはいえなくて
あまり目は合わないし、笑わないし、愛想ないし
今とは別人級に違った
祐希「マサさん、梅原って子大丈夫なの?」
柳田「なにが?」
祐希「だって挨拶聞いたでしょ。俺あーゆう子と喋れるかわかんない」
柳田「喋ったらいい子だったけどね??」
祐希「えぇ〜」
いつも通りアップはマサさんとペア
話すことはもちろん梅原さんの事で
人見知りはそんなにしないタイプだけど、ああやってバリア作られるとどう接していいかわかんねぇんだよな
なんて思っていると
西田「はぁたぁちぃ〜!?俺より年上……」
『当たり前です。大学で少しは経験積んでるから呼ばれたんですよ。』
西田「せやんな、あ!敬語要らんっす!俺18なんで」
『さすがに選手には……』
西田「ええやん!俺はAさんと仲良くなりたいんやけど、あかんー?」
『じゃあ、まぁ、タメで』
西田「うっしゃ!」
俺らとは離れたところで西田が梅原さんを捕まえて距離を縮めている。
出身どこなんすか!とか、何語喋れるんすか!と質問攻めにされてる梅原さんはちょっと困惑してる顔してるけど大丈夫かな?
柳田「おーい」
祐希「うぉ、なんだマサさんか」
うぉ、じゃねぇし、さっきから話しかけてるのガン無視するじゃん笑って言って笑ってくるマサさん
やべ、梅原さんのこと気になりすぎてて気づかなかった
ん?気になりすぎて?
なんでだ、どういうこと?
柳田「百面相すんな笑
梅原さんのこと気になりすぎだろ笑」
祐希「そんなことっ……」
柳田「あるだろ?」
祐希「……」
柳田「そんなに気になるなら話せばいいのに」
祐希「そういうマサさんはどうなの」
柳田「連絡先交換したよ?」
じゃーん、なんて言ってマサさんは連絡帳に追加された梅原さんの連絡先を目の前に出してくる
くっそ〜、ドヤ顔ムカつく
練習終わったら話してみようかな
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作者名:林檎うさぎ | 作成日時:2023年10月27日 2時