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#2 ページ48

umehara side









某日


代表生活5年目に突入した今
トレーナー業やアナリスト業はお手の物というように難なくこなせている

だけどやっぱり道具や器材、大きなものを使うから

いくら体力や筋力があるとはいえ

男の人との力量の差は埋められない

そして今目の前には

テーピングの箱と大きなダンボールに入った器材が1つ

持てないことは無いけど階段を登るにはキツすぎる









『はぁ……どうすればええの』










てゆうかエレベーター用意して欲しかった

でもしょうがない、持っていくしか選択肢は無いんだからやるしかない

うりゃ、なんて女の子からは到底出ないであろう低い声が出たのは聞かなかったことにしとこう








『すみませんっ!』


「なにしてんの」


『あ、え?大志くん?』






大志「こんなデカいの持ってバカなの?」


『そこまで言わんくても…』


大志「祐希も関さんもみんなも多分同じこと言うでしょ」


『祐希くんと関さんは言われる光景を余裕で想像できるわ』


大志「それ貸して。どこまで持ってくの?」


『4階のケアルーム』


大志「A」


『ん?』


大志「やっぱバカなの?」


『ねぇ!バカバカ言い過ぎなんとちゃう!?』










改まって何かと思ったら……

でもなんだかんだ言ってこうやって荷物運ぶの手伝ってくれたり優しい人なんだけどね

お父さんとバレーボーラーの2足のわらじを履いてる大志くん

またお子さんに会いたいなぁ〜











大志「そういえば子どもがAに会いたがってた」


『ほんま?』


大志「イタリア行く前に会ってあげてよ。」


『うん!私大志くんより好かれてるからな〜』


大志「きっとAも子どもだから仲良くなりやすいんだよ」


『さらっと嫌味言うのやめようか』













大志くんのおかげもあって何とか運び終えた私たち












『ありがとう。運んでくれたお礼に何が奢るよ?』


大志「じゃあ焼肉」


『大志くんめっちゃ食べるやん怖』


大志「うそうそ、いいよ。女の子でしかも年下に奢らせるほど分からないヤツじゃないよ」


『え、でも…』


大志「毎日俺らのために働いてくれてるのがお礼だよ」










「じゃあね〜」と言って戻っていく大志くん

なにあれ、かっこよすぎん?

あーゆーのがモテ男って言うんだよ

藍とか西田とか見習えっ!あのクソガキらめ…






((くしゅん))
(2人して風邪引いたの?)
(いや、なんか悪寒が……)
(憎悪が……)

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作者名:林檎うさぎ | 作成日時:2023年10月27日 2時

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