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ran side









Aさんが撮影に参加すると言い出して数分
今はインタビューを3人で受けている








俺と祐希さんの間に座っているAさんは
いつもと雰囲気がガラリと変わってて
俺の心臓の音がAさんに聞こえてないか不安でいる









「読者の方たちから頂いた質問を何個か言っていくので答えていたただけたらと思います」




『はい、お願いします』


「「お願いします」」







スタッフ「まずは選手のおふたりから見て梅原さんはどういった方ですか?」


藍「お姉ちゃんみたいな人っすね」


祐希「俺は逆に妹っすね笑」


『えぇ笑』


藍「なんで嫌そうな顔笑」


『いや別に笑』


ス「高橋選手はなぜお姉さんだと?」


藍「年下の選手たちの面倒見が良くて、俺だとイタリア語の勉強まで見てくれてるんですよ。凄く助かってるのでAさんなしだと生活できないっすね笑笑」


『何言ってんの笑 ちゃんと生活して笑』


ス「でもそれはお姉さんですね。梅原さんは自覚ありますか?笑」


『いや、全く笑 自分の性格的にもサポートするのが好きでよくお節介しちゃうんですよね笑

でも藍はまじで血は繋がってないけど弟みたいです笑』








まだ自分の気持ちを知られたくないのに俺にはAさんなしじゃ無理とか、そんなことを言ってしまった



祐希さんは顔顰めてるし、スタッフさんはニコニコしてるし
完全バレてるけど、当の本人はなんにもなかったかのようにサラッと流して、最終的には俺は弟止まりらしい




あー祐希さんっていう強敵がいるのにこのまま弟止まりとか無理やねん。



最近祐希さんとタメで喋ったりたまに『祐希』って呼び捨てにしてたり、2人の距離はグッと縮まってる



どうしたらええんやろ






ス「仲良いですね笑 では石川選手はなぜ?」


祐希「練習とか試合ではシャキッとしててかっこいいんですけど、意外と可愛いとこあるんですよ笑」


『意外とってなんですか笑』


祐希「だってアイスで喜んでたじゃん?笑」


『ねぇそれ言うの禁止笑』


ス「詳しくお願いします笑」


祐希「自主練のし過ぎでAに見てもらう時間過ぎてて、某アイスメーカーのアイス奢るからって言ったら喜んでやってくれたんです笑

そういうところが可愛いくて妹っぽいなと」


『はず……///』







隣で繰り広げられてる祐希さんしか知らなかったAさんのエピソードを聞いて嫉妬心に塗れてる俺はまだまだガキだよなぁ……

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作者名:林檎うさぎ | 作成日時:2023年10月27日 2時

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