#12 ページ3
ran side
俺の目の前にAさん
何故か俺の頭を撫でてニコニコしてる
藍「あの、なにしてんすか」
『いやぁ、藍の髪の毛ってふわふわしてるからなでなでしたくなっちゃうんだよね』
藍「ちょっとよくわかんないっすね」
『え、分かれし』
藍「ちゃんと日本語喋ってください」
『喋ってんじゃん!』
170cm越えの彼女は一般女性からしたら高いんやろうけど俺にとってはまだまだ小さいわけで
俺を見上げる彼女は必然的に上目遣いになってしまう
二重で大きい目、綺麗に通った鼻筋、そして、俺が好きな笑顔
やばい、無理、かわいすぎる。
無意識のうちに俺より15cm低いAさんを抱きしめてた
『どーした』
藍「わからん、なんか甘えたくなった」
『あんたは私の彼氏か』
本当はそうなりたい、なんて言える勇気もないけど
今は言えないけどこの時間だけはこうすること許してAさん
藍「ええやん、たまには年下に甘えさせろ」
『はいはい。』
藍「うざー」
『引っ剥がすよ?祐希君でも呼ぼうか?』
藍「無理無理、祐希さん来たら俺ボコボコにされそう」
『うわぁ女の子にキャーキャー言われてる藍がボコボコにされてるの見たすぎる』
藍「Aさんいつからそんな辛辣になったん」
『元々やん』
藍「俺が日本代表入った時はそんなこと無かったっす」
『そうかなぁ』
ピピピッピピピッ
俺が去年の誕生日にあげた時計のアラームが鳴る
ちゃんと着けてくれてるんやって思ったら嬉しくて離れたく無くなるやん。
Aさんずるいなぁほんまに
『藍、移動の時間。離れて』
藍「これつけてくれてるんや」
『もちろん、お気に入りやもん。』
藍「なぁ離れたく無くなる〜」
『なんで笑 じゃあ今日の練習頑張ったら夜ご飯一緒に行こ』
藍「まじ!?」
『うん、まじ笑』
また俺の好きな笑顔で俺を元気にさせるAさん
あー好きやなぁってまたこの瞬間思ってしまう
藍「俺、まじ頑張るから」
『う、うん笑』
藍「覚悟しといてやAさん」
『は、はい、?』
Aさんにまたこうやって元気を貰うために、褒めてもらうために
好きになってもらうために
頑張る理由が増えた日本代表生活
532人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:林檎うさぎ | 作成日時:2023年10月27日 2時