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部屋を静かに出ていった壱馬の背中を
私はぼーっと見るしかできなかった








その後、壱馬の姿を見ることもなく卒業した。











『ありがとう。言ってくるね。』








遂に日本を発つ日



お父さんとお母さんに空港まで送って貰って
同じ便で行く南くんと待ち合わせ











『あ、南くん』




南「おはよ」







合流したあとは手続きを済ませて
搭乗時刻までラウンジで待っていた










南「なんか、スッキリした顔してるね」




『え、そうかな?』








うんうん、と頷く南くん。








南「川村くんには留学行くってちゃんと言えた?」





『んーん、ニューヨーク行くことはばれたけど』




南「そうなんだ」











ちゃんとお別れいえなかったのは残念だけど
最後に嘘をついたまま離れなくて良かったと思った。










南「でもさ」





『ん?』




南「あそこにいるの川村くんだと思うんだけど」



『えっ、』















みなみくんの視線を辿ると確かに見えるのは壱馬の姿














南「行かないの?」





『…………』




南「まだ時間あるよ」










椅子からなかなか立ち上がろうとしない私の背中を
立たせるように押す南くん










南「ほら。」





『っ、うん。』
















優しく微笑む南くんを背にして
少し向こうでキョロキョロ周りを見ている壱馬に
ゆっくりと近づく













もうあと2歩ぐらいで追いつくというところで
くるりと振り向いた壱馬と
パチッと音が鳴ったように目が合う













『壱馬』










そう呼べば
彼はポロポロ泣き出した

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設定タグ:THERAMPAGE , RAMPAGE , 川村壱馬   
作品ジャンル:恋愛
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Hina(プロフ) - 初コメ失礼します!毎度更新されるのを凄く楽しみにしています✨色々頑張ってください!応援しています! (2023年4月27日 3時) (レス) id: 007e9435c9 (このIDを非表示/違反報告)
林檎うさぎ(プロフ) - rayさん» ありがとうございます!楽しみにしてくださってるのとても嬉しいです!これからも読んでいただけるとありがたいです!! (2023年3月27日 21時) (レス) id: 1081b25cb0 (このIDを非表示/違反報告)
ray(プロフ) - 初コメ失礼します!更新たのしみにしてます! (2023年3月7日 22時) (レス) id: f4fc5fb654 (このIDを非表示/違反報告)
林檎うさぎ(プロフ) - matsuhi1214さん» ありがとうございます!そう言っていただけると嬉しいです✨ (2023年2月28日 0時) (レス) id: 1081b25cb0 (このIDを非表示/違反報告)
林檎うさぎ(プロフ) - 夢さん» ありがとうございます!これからも頑張るので楽しみにしていただけると嬉しいです、! (2023年2月28日 0時) (レス) id: 1081b25cb0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:林檎うさぎ | 作成日時:2020年4月22日 0時

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