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夏とは言えども夕方になれば辺りは薄暗くなり、夏祭りには欠かせない赤い提灯が街並みに映える。去年大雨で中止になってしまったこともあって例年より多くの人が賑わう。
壱馬「なんか食う？」
『んーわたあめでしょ！焼きそばでしょ！たこ焼きも！あ！りんご飴も忘れずに食べなきゃ！』
壱馬「ｸｯｸｯｸｯｸｯ
そんな食い意地張ってどうすんねん笑」
『なによ〜っ！』
壱馬「いでぇっ」
ずっとお腹を抱えて笑っている壱馬の頭にチョップをお見舞いしてやるけど一向に笑いが止まらないみたい。
なによ。そっちからなにか食べる？って聞いてきたくせに！
『もういいよ！買ってくるから！壱馬のは買ってきてんない！』
少し拗ねた振りをして1人で買いに行こうとすると
ﾊﾟｼｯ
急に手首に力が加わり後ろに引っ張られる。
止まった衝動で後ろを振り返ると少し笑みを含めた顔をした壱馬がこっちを見ている
壱馬「ごめん。1人で買いに行かせるわけないやろ？」
『えっ？』
壱馬「えっあ、あ、そ、そのAが食い意地張りすぎないように？」
『さいてい。ばか。』
壱馬「なぁごめんって〜」
平謝りを続ける壱馬を後ろに屋台にならび注文をする
『おじちゃん！焼きそば1個ちょうだい！』
壱馬「いや！2個！」
「あいよ」
『壱馬も食べるんじゃん。』
壱馬「誰が食べんって言ったよ」
「2つで1000円ね」
会計が回ってきて私がお財布を出そうとすると後ろから1枚の千円札が伸びてきた
壱馬「おっちゃんこれで」
「ちょうどね。まいど！」
壱馬「ほらいくで？」
『えっちょっ！』
さっきの出来事に追いついていけない私は置いてけぼりにされたまま、壱馬は2つの焼きそばを両手に抱えてテーブルへ歩いていく
『さっきの、私の分払うよ』
壱馬「こんくらいカッコつけさせてや」
こういう一つ一つの行動が私をどんどん沼に沈めていくのに、君は知らずにやってくる。
私はどうしたら諦められるの？
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Hina(プロフ) - 初コメ失礼します！毎度更新されるのを凄く楽しみにしています✨色々頑張ってください！応援しています！ (2023年4月27日 3時) (
レス) id: 007e9435c9 (このIDを非表示/違反報告)
林檎うさぎ(プロフ) - rayさん» ありがとうございます！楽しみにしてくださってるのとても嬉しいです！これからも読んでいただけるとありがたいです！！ (2023年3月27日 21時) (レス) id: 1081b25cb0 (このIDを非表示/違反報告)
ray(プロフ) - 初コメ失礼します！更新たのしみにしてます！ (2023年3月7日 22時) (レス) id: f4fc5fb654 (このIDを非表示/違反報告)
林檎うさぎ(プロフ) - matsuhi1214さん» ありがとうございます！そう言っていただけると嬉しいです✨ (2023年2月28日 0時) (レス) id: 1081b25cb0 (このIDを非表示/違反報告)
林檎うさぎ(プロフ) - 夢さん» ありがとうございます！これからも頑張るので楽しみにしていただけると嬉しいです、！ (2023年2月28日 0時) (レス) id: 1081b25cb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：林檎うさぎ | 作成日時：2020年4月22日 0時
