#27 ページ27
＊
何番目に降りてくるんかなあ。
...あ、出てきた、2番目や！
神山くん、濱田くん、シゲちゃん、小瀧くん、
流星くん、中間くん...あっくん最後やん！
あ！やった！！高速ウインク！！！
わー、ほんまにやってる、すごい！
にしても派手な色の服やなあ、
メンバーカラーってやつなんかなあ？
あっくんてオレンジなんや、似合う。
部屋の家具とか青っぽい爽やかなのが多かったから
青が好きなんかなあって思っとったけど、
青い服は流星くんが着とる。
オレンジのがイメージっぽいね。
...あ、千尋からLINE来た。
ほらな、ほんまやったやろ、ざまあみやがれ。
テレビの中の"桐山照史"は、
歌が上手くてイキイキした顔で踊っとった。
一昨日、ここで一緒にカレーを食べとった
"あっくん"とは、ほんまに別人みたい。
でも、真っ直ぐな綺麗な瞳だけは、
何にも変わらんくてほっとする。
信じれへんけど、ほんまやった...＞
頑張って達也にバレへんようにしたで＞
てか何回やるねん高速ウインク＞
＜やから信じてって言うたやん！
＜千尋のためにサービスしてくれたんやろ？
＜感謝しといてよ
はいはい、感謝しますよ＞
ちょっと信じましたって言うといて＞
愛しのあっくんによろしく＞
＜了解、伝えとく！
＜愛しのって何やねん...
ちょっとからかっとる感じは否めへんけど、
千尋も一応ちゃんと信じてくれたみたい。
時間ある時にちょっとだけ会ってもらえたら、
これで千尋にも安心してもらえるかなあ。
いろんな形で信用させてくれるあっくんには、
わたしもめっちゃ感謝しとる。
他のメンバーや出演者の人たちと笑い合う
あっくんはほんまに素敵で。
あっくんが映るのを追い続けてたら、
あっという間に1時間なんて経ってしもた。
＜高速ウインク！確認しました！
＜新曲とっても素敵でした
＜わたしもCD買いますね。笑
あっくんにそう連絡して、
お風呂を沸かすボタンを押す。
お風呂から上がったら、わたしも少し勉強しよう。
新しい会社での仕事は、前の仕事と似とるようで
全然違うから覚えることがいっぱい。
あっくんも、東京で頑張っとるんやから。
わたしも負けたらあかんなあ、なんて思ったり。
＊
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作者名：りり | 作成日時：2017年6月23日 21時
