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#35 ページ5







初恋は幼稚園の同級生で、

初めて付き合ったのは高校1年生の時に

サッカー部の憧れとった先輩と。

それから大学生の時も社会人になってからも、

人並みに好きになったり振られたり

付き合ったり別れたり。

わたし今この人に惚れたんや、って

恋に落ちる瞬間がはっきり分かる時もあれば、

何となく友達の延長線上で意識し始めて、

恋愛に発展したこともあって。






...一体、人が恋に落ちる基準って何なんやろう?





「...俺はあれやな、

他の男とおるところ見て嫉妬したら自覚するかも」

『ああ、それはある、分かるかも』

「それって絶対独占欲やん?

やから他の奴と喋っとるとイライラしたりするし、

嫌やなあって思うんやろうなって。

独占欲感じるってことはやっぱ好きなんやなって」

『それ、望の中では基本いつも基準になっとる?』

「...おん、中学くらいからずっと多分

俺が好きやなって自覚するのは

そのタイミングやから、

自然と基準になっとるんやろうな」

『...難しいなあ』

「Aはそこで今悩んどるわけ?」

『うーん、そこだけって訳やないけど...』

「うん」

『...何て言ったらええんかな、

どっちの気持ちも本物で困っとるの。

流星のこと好きやなっていつも思う気持ちも、

重岡さんのことちょっとずつ知るたびに

この人素敵なんかもって思う気持ちも』

「何か分かる気はするで」

『うん...どの気持ちもほんまやから、

どれを選んでええんか分からんくて。

...でも、ずっと今のままやったら

わたしも嫌やし重岡さんにも申し訳ないし、

でも今決めて!って言われても決めれへんの』

「...やから基準があれば、

それで好きかそうじゃないか、

今後どうするかを決めれるのにってことね」

『まさしくそういうことです』






望が会社の歓迎会のビンゴ大会の景品で

もらってきたワインは、

程よく酔うのには最適やった。

答えの出えへんわたしの問いに、

生ハムをつまみながら望も困った顔をする。

そりゃそうや、こんな基準は人それぞれで、

しかも簡単に分かることでもない。






...ああ、答えを出したいのに出えへん。

もっと強いお酒買ってきて、

全部飲んで今日くらい忘れればよかったかなあ。






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設定タグ:ジャニーズWEST , 重岡大毅 , 藤井流星   
作品ジャンル:恋愛
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ひかり(プロフ) - はれなさん» コメントありがとうございます!世界観のファンやなんて恐れ多いです...でもめっちゃ嬉しいです(^O^)マイペースな更新になってしまいますが、今後も楽しく読んで頂けるように頑張りますのでよろしくお願いします!! (2017年4月28日 9時) (レス) id: 065cfa3c4f (このIDを非表示/違反報告)
はれな(プロフ) - 前回の作品に引き続き、公開中のクロスライン毎回更新が楽しみで、展開をドキドキしながら読ませていただいております。ひかりさんのペースで構いませんので更新心待ちにしております。作者様の世界観のファンです! (2017年4月28日 1時) (レス) id: 745a96f7ce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りり | 作成日時:2017年4月24日 10時

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