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＊
「...で、どうですかね、うちの重岡は」
『...え？』
「いや、橘さん的に、
今のシゲはどう見えとるんかなって思ってね」
営業部との打ち合わせを終えて、
一緒に会議室を片付けとった中間さんは
そう言って笑った。
...夏希助けて、中間さんがちょっと怖いよ。
『...ギャップはすごいです』
「え？ギャップ？」
『あんな仕事できて人当たりもええし、
女慣れしとるんも正直分かっとったんですけど』
「おお、結構言うね、橘さん」
『...けど、仕事やない時はめっちゃ
子供っぽいと言うか、素直で無邪気というか』
「せやな」
『あんな楽しそうに笑う人やとは
思ってへんかったし、
女慣れしとるって言うよりは基本そういうの
素でやっとるんですよね重岡さんって』
「...すぐ分かったん、それ？」
『え、あ、はい。
仕事姿だけ見てたら絶対分からんとこを
2人になったら自然と見せられるから、
みんな落ちるんやろうなって納得しました』
「...橘さんって意外と冷めとるんやな」
『...冷静って言って欲しかったですかねそこ』
「分かってて言うてるんよ」
『それも分かってますよ』
「...さすがやな、1枚上手やわ橘さん。
分かっとったけど簡単やないね、君を落とすんは」
『...どうでしょう、意外とあっさり落ちるかも？』
「それを言っちゃうとこらへん
落ちへんの物語ってるわ」
こりゃシゲも苦労するなって笑う中間さんは、
実は真っ直ぐで正直な重岡さんとは
仲はええけど全然違うタイプ。
穏やかで優しくて大人やけど、
すごい落ち着いて物事を見とる。
よく言えば冷静、悪く言えば冷めとるところとか
わたしと似とるから、
こんな会話が成立するわけで。
そんな子供やないし、
わたしがそういう性格ってことも分かっとって
中間さんは重岡さんの背中を
押しとるんやと思うし。
...でも、1つだけ。
重岡さんがふとした瞬間に見せる、
綺麗な目の奥の真剣な"好き"の気持ち。
何も言わへんのに伝わる
そのストレートな気持ちに、ちょっとだけ
心を持っていかれそうになっとるやなんて。
これだけは、中間さんにも内緒。
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ひかり(プロフ) - はれなさん» コメントありがとうございます！世界観のファンやなんて恐れ多いです...でもめっちゃ嬉しいです（＾Ｏ＾）マイペースな更新になってしまいますが、今後も楽しく読んで頂けるように頑張りますのでよろしくお願いします！！ (2017年4月28日 9時) (
レス) id: 065cfa3c4f (このIDを非表示/違反報告)
はれな(プロフ) - 前回の作品に引き続き、公開中のクロスライン毎回更新が楽しみで、展開をドキドキしながら読ませていただいております。ひかりさんのペースで構いませんので更新心待ちにしております。作者様の世界観のファンです！ (2017年4月28日 1時) (レス) id: 745a96f7ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りり | 作成日時：2017年4月24日 10時
