#32 流星side ページ2
*
「...神ちゃんあかんもう俺やっぱ嫌や」
「ちょ、流星、
お前もういい加減飲むんやめろって!
そろそろほんまにおかしなんで」
「...もうおかしなってもええわ、もうええもん」
「ほんまはあかんくせに
そういうこと嘘でも言わんの」
「...やってあんなん勝ち目ないやん、
同じ部署やし仕事できるしモテるし、
もうみんな知ってんねんで、...無理や」
「...別にそんな流星が負けとるとは
俺は思わへんけどな」
「...そんなん言うてくれるん神ちゃんだけやし」
「本気で言っとるからな、俺は!
お前のがずっと前からAのこと好きなんやし、
よう分かっとるやろあいつのこと」
「...でもあんなん無理やもん、
あんなお似合いなとこ見てもて
俺が敵うと思えへん」
「...お前の見た目でそれ言ったらあかん」
「...神ちゃんは2人がおるとこ見てへんもんな。
見たらわかるで、
ほんまめっちゃお似合いやねん...」
Aと重岡さんがいい感じらしい。
その噂は2人の姿を見たあの後少ししてから、
どこからともなく聞こえるようになった。
重岡さんがめっちゃアタックしとるだけやとか、
とりあえず付き合ってみることにしたらしいとか、
結婚を前提に交際しとるとか。
...いろんなパターンを聞いたけど、
とりあえずいい感じなことに間違いはないらしい。
「藤井さんって橘さんと同期ですよね、
何か聞いてないんですか?」
「...え、藤井お前、
橘のこと狙っとったんやなかったん?」
「重岡、この年齢で橘さん選ぶってことは
やっぱ結婚見据えとるんかな」
「藤井さん、
橘さん取られちゃいますけどいいんですか?」
あの2人が噂になっとるってだけでも
しんどかったのに、
知り合いたちに言いたい放題言われて、
気持ちはズタボロで。
1人じゃ耐えきれへんくなって、
唯一Aを本気で好きなことを相談しとった
神ちゃんを呼び出した。
...で、この有様やなんて、ごめんな神ちゃん。
でも、こんなん今日くらい、
弱みを見せてええ人の前でくらい、
酔い潰れへんとやってられん。
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ひかり(プロフ) - はれなさん» コメントありがとうございます!世界観のファンやなんて恐れ多いです...でもめっちゃ嬉しいです(^O^)マイペースな更新になってしまいますが、今後も楽しく読んで頂けるように頑張りますのでよろしくお願いします!! (2017年4月28日 9時) (レス) id: 065cfa3c4f (このIDを非表示/違反報告)
はれな(プロフ) - 前回の作品に引き続き、公開中のクロスライン毎回更新が楽しみで、展開をドキドキしながら読ませていただいております。ひかりさんのペースで構いませんので更新心待ちにしております。作者様の世界観のファンです! (2017年4月28日 1時) (レス) id: 745a96f7ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りり | 作成日時:2017年4月24日 10時