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「岩��くん、ほんとめげないよね」
可愛い顔に困ったような笑みを浮かべながら、
まりあはわたしをなだめるように肩をぽんぽん。
その手には焼きそばパンとポテトが2つずつ、
今日も岩��くんに捕まっている間に、
彼女は私の分までゲットしてくれていたらしい。
『...何がいい？』って聞いたら、
「2階の自販機のいちごみるく」って、
まりあにあげるお礼を聞くまでが一連の流れ。
『...いい加減懲りてくれないかな』
「無理でしょ、あれ。どう考えても明日も来るね」
『購買の時間ずらすわけにいかないしなあ』
「この時間じゃなきゃ、好きなの選べないもんね。
明日は何が食べたい？どうせわたしが買うでしょ」
『待って、移動販売のクレープ屋来るの明日？』
「そうじゃん！明日は購買じゃなくて済むね」
『明日は2人で並べそう...、ごめんねいつも』
「全然。でもそろそろ折れてもいいんじゃない？」
『...ないでしょ。タイプじゃない』
「あのねA、どこ探したって、
松村先生みたいなのは同世代にはいないよ？」
『ちょっ、まりあそれはここでは...！！』
「はいはい。とりあえず教室戻りますかね」
いつものようにわたしの肩を抱いて、
教室へと歩き出すまりあは完全に確信犯。
「あ、ちょっと優斗！ラスク半分分けて！！」
なんて、通りがかる�盒兇�んを捕まえて笑ってる。
...そんなこと分かってるんだから、わたしだって。
＊
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作者名：りり | 作成日時：2019年9月1日 20時
