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バイト先の小さな休憩室は、
何故かおしゃれな裏庭に繋がっていて。
その裏庭にある、わりと大きな桜の木は、
もうちょっとしたらきっと満開になる。
はしもっちゃんとその木をぼんやり眺めていたら、
「今年、開花早いみたいだよ」って、
着崩してない制服にエプロンをつけて、
オーナーの息子が後ろから声をかけてきた。
その手にはバスケット、ふんわり香るパンの匂い。
...お、これはもしや、季節の変わる時期限定の。
「涼くんと優斗くんもどう？春の新作です」
「お、いつもの！うわー美味そう」
「ガリさんはこっちの甘いのが好きだって。
俺はこっちのチーズがお気に入りなんだけど」
「どっちも食っていいの？」
「うん、何なら持って帰って家族で食べてって。
毎度のこと感想を聞きたいみたい」
さくちゃんが差し出してくれたパンは焼き立てで、
あ、はしもっちゃんチーズにしたんだ、
じゃあ俺はとりあえずこっちの甘いのにしよ。
一口、そっと口に運んだら、
...広がるキャラメルがほどよく甘くて苦い。
んー、今回の新作も美味いっす！オーナー！
はしもっちゃんも、珍しくけだるそうじゃない、
満面の笑みでチーズの方を頬張ってる。
「あ、それとね、」
「うん？」
「パンだけじゃなくって、
春から新作...じゃないや、新人が入るので」
「え、新人さん？」
「うん、俺の遠い親戚なんだけど。
今年から優斗くんたちの大学に通うから、
うちで下宿しつつバイトすることになりました」
「へー。じゃあさくちゃんよりお姉さんだ」
「うん、お姉ちゃんみたいに慕ってた。
今日来てるから呼んでいい？」
くるっと振り返ったさくちゃんが開けた、
その扉の向こうから駆けてくる、
...うわ、え、待って。
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千(プロフ) - ありがとうございます！すっごく元ちゃん可愛くて最高でした。ゆっくりでいいので、これからも楽しみにしてます♪ (2019年5月26日 16時) (
レス) id: 9e904029aa (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - 千さん» だいぶお待たせしてしまいましたが、続編書かせて頂きました。リクエスト頂いてありがとうございました！ (2019年5月25日 8時) (レス) id: 6193b7c26e (このIDを非表示/違反報告)
千(プロフ) - ありがとうございます！無理しなくていいので、ゆっくり書いてください♪楽しみにしてます。 (2019年3月9日 7時) (レス) id: 9e904029aa (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - 千さん» コメントありがとうございます。楽しみにしてましたなんて嬉しいです...！元太くんの続編、了解致しました◎いつになるかはお伝えできませんが、近日中に頑張ります！引き続きよろしくお願い致します。 (2019年3月8日 7時) (レス) id: 6193b7c26e (このIDを非表示/違反報告)
千(プロフ) - 続編楽しみにしてました。良かったら松田元太くんのキュートなお年頃の続きを書いていただけたりしますか…？ (2019年3月8日 2時) (レス) id: 9e904029aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りり | 作成日時：2019年3月6日 21時
