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流れていく秋の風が気持ちいい。
宮近くんの綺麗な栗色の髪がなびいて、
思わず触れそうになるけど、...まだ、きっとダメ。
そっと、伸ばそうとした手を引っ込めて、
なかなか食べ切れないクレープを口にする。
こんなに甘いのに、少しほろ苦い気がするのは、
...多分、心の中の問題だと思う。
「ミキちゃん、しめくんに行かなかったんですね」
『うん、そうみたい。…まあミキ、
そもそもあんまり重たい恋愛する子じゃないから』
「そんな感じする」
『でしょ？ミキ、今ね、会社で人気の
かっこいい後輩の子に狙われてるの。
だからそっち行くんじゃないかなあ、
「元太くん可愛い」って言ってたし』
「そうなんだ、…だからね、
しめくんが「Aちゃん狙おっかな」って」
『…え？』
「やっぱ早いうちから言っとけばよかったかな！
「俺、Aちゃんと会ってます」って！」
「しめくん本気っぽいし。連絡来るよ多分」って、
...どうしようもなく、困った顔で言わないでよ。
自分の分の残りのクレープを、口に押し込んで。
そして、勢いよく立ち上がって、空を仰ぐ。
その横顔が何か言いたげなように見えるのは、
わたしの気のせいなんかじゃないよね？
...そんな顔、されるくらいなら。
ちょっと思い切って、期待してみてもいい？
『宮近くん、』
「ん？...はい、何でしょう、」
『...ねえ、付き合おっか。わたしたち』
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りり(プロフ) - みやちゃさん» コメントありがとうございます！そんな風に言って頂けて光栄です。阿部くんメインのお話、実は書いてみたいものがあったりします...落ち着いたら更新したいと思っているので、そのときまでお待ちください！今後もお付き合い頂けたら嬉しいです！ (2018年12月24日 21時) (
レス) id: 6193b7c26e (このIDを非表示/違反報告)
みやちゃ(プロフ) - コメント失礼します。りりさんが書くお話がとても好きなので、是非阿部亮平くんメインの長編のお話も待ってます…（´-`）.｡oO (2018年12月24日 17時) (レス) id: 0916b99464 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りり | 作成日時：2018年11月30日 0時
