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「でもさ、」
『…何ですか？』
「やってみたら意外と楽しいこともあるじゃん？」
テンポよく続いてた彼の言葉がそこで切れたから
ふと隣を見上げたら、「ね？」って覗きこまれて、
…口にポッキーを突っ込まれて。
至近距離で、その切れ長の目に見つめられる。
わたしの口にポッキーを突っ込んだまま、
その目がちょっと細くなって、楽しそうに笑って。
…え、何この状況。
「俺とやろうよ、ポッキーゲーム」
『…んん、』
「どう？…ってももうやらせるしかないんだけど」
…待って、って言いたいのに、
向こうの端をタナカくんが持っているせいで、
困った顔で必死に抵抗を伝えるしかできない。
…モテ男は、こうやって女を弄ぶのか。
いままで避けてあまり関わってこなかった人種の、
典型的な例に完全に引っかけられている。
こういう男に負けるのが、1番悔しいことで...
え、待って、ていうかこれ、
パキって折ったらいいんじゃない？
顔を思いっきり横に向けて、
そのポッキーを力のままに折る。
意外と簡単に折れて笑ってしまったら、
…ちょっと唖然な顔をした彼と目が合った。
『全員が全員、引っかかると思ってる？』
「…、」
『もっと可愛い引っかかりやすそうな子にしなよ。
わたしみたいなの相手にしても楽しくないよ』
ざまあみろ、タナカジュリ。
わたしはあんたみたいな男には惚れない。
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りり(プロフ) - みやちゃさん» コメントありがとうございます！そんな風に言って頂けて光栄です。阿部くんメインのお話、実は書いてみたいものがあったりします...落ち着いたら更新したいと思っているので、そのときまでお待ちください！今後もお付き合い頂けたら嬉しいです！ (2018年12月24日 21時) (
レス) id: 6193b7c26e (このIDを非表示/違反報告)
みやちゃ(プロフ) - コメント失礼します。りりさんが書くお話がとても好きなので、是非阿部亮平くんメインの長編のお話も待ってます…（´-`）.｡oO (2018年12月24日 17時) (レス) id: 0916b99464 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りり | 作成日時：2018年11月30日 0時
