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『京本先輩の関わってる企画、
わたしの担当がいくつかあるの。
企画チームの中だと1番年下だから、
書類持ってきてくれたり、素材取りにきたり、
仕事上のやりとりはそれなりにあるよ？』
「…へえ、」
『森田こそ、大学の先輩だったとか知らなかった』
「…ふつうに仲よかったけど。
仕事はかかわってないから、あうのはひさしぶり」
『…そうなんだ、』
「…やっぱきになってんじゃん、」
『…何でそうなるの？』
森田が不機嫌そうな理由が全く分からない。
すらっと高い森田の背の後ろに、
少しずつ小さくなる街並みと、近付く青空。
不貞腐れたような表情に首を傾げたら、
…ちょうど、到着のベルが鳴った。
「...今日の夜さ、」
エレベーターを出る直前、立ち止まった森田は、
その切れ長の目だけをこっちに向けて。
「今日の夜、あけといて。...飯いこ、」
『え、今日ってそんな急に言われ...』
「残業だっていうなら、おれまってるから。
...とりあえずまたあとで連絡する」
『ちょっと、森田...！』
わたしの呼びかけには答えずに、
ドアの閉まる寸前に森田は1度だけ振り返って。
「絶対だから！まじで！」って、念押しのように。
...もう、何なの、訳分かんないんだけど。
京本先輩を見かけるたび感じるこのざわつきと、
今日は特別に不思議な森田の態度との間で、
...ああ、午後の仕事も捗らなさそうだ。
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りり(プロフ) - みやちゃさん» コメントありがとうございます！そんな風に言って頂けて光栄です。阿部くんメインのお話、実は書いてみたいものがあったりします...落ち着いたら更新したいと思っているので、そのときまでお待ちください！今後もお付き合い頂けたら嬉しいです！ (2018年12月24日 21時) (
レス) id: 6193b7c26e (このIDを非表示/違反報告)
みやちゃ(プロフ) - コメント失礼します。りりさんが書くお話がとても好きなので、是非阿部亮平くんメインの長編のお話も待ってます…（´-`）.｡oO (2018年12月24日 17時) (レス) id: 0916b99464 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りり | 作成日時：2018年11月30日 0時
