Love Mixture 3

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「樹は？元気なの？」

「俺ね、あれだよ。昨日安井さんと飯行って、

安井さんの女を落とす必勝法伝授されてきた！」

レギュラーのきつねうどんをすすりながら、

樹は「だからもう無敵」って自信満々に宣言する。

そういえば研修の時から気に入られてたよね、

軽くてノリがいいところが似てるのかな。









「なに、これから合コン三昧なの？」

「そうなるかも、誘われてるのがいくつかね。

今度もりみゅ連れてくの！風磨主催の合コン」

「企画部の菊池先輩？樹、知り合いなんだっけ」

「おれそれ乗り気じゃないのに...」

「樹、そろそろ女に恨まれるんじゃない？」

「大丈夫。その辺まで安井さん教えてくれたもん」

『安井さんは何、プロなの？』

「多分あの人マジでプロだよ。本出した方がいい」

「女を落とす必勝法を？」

「あと女に恨まれない遊び方ね」

『樹っぽいけど、最低』

「同じく。女の敵！」

「間違ってもお前、社内の人に手出すなよ？」

「あ、それも安井さんに言われた。

安井さんそれで失敗してるから気をつけろって」

「冴島さんの話？」

「そう。冴島さんマジ綺麗だけど、

綺麗だからその分噂されてんじゃん？

「可愛い新入社員を同期が奪った」とか言われて、

圧力やばかったらしいよ。

だから「社内は基本やめとけ、特に同期」って」

『…まあ同期はないでしょ、』

「よく言うよ！こんないい男揃いなのに！なあ！」

「まあ北斗はありでも樹はなしだよね」

「えっ、何それ何で！？」









「ねえ？」って同意を求める凛華に頷いたら、

「待って待って！ひどくない！？」って、

…どっちがひどいんだよ、樹くんよ。









こんな樹との軽口も久しぶりで、

全員ではないにしても同期の安心感はすごい。

露骨に嫌な顔をする分かりやすい凛華も、

やいやい言いつつ樹のことが大好きな北斗も、

喋らずともずっと楽しそうに笑ってる森田も、

研修時代と変わってなくて落ち着く。









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