Love Mixture 3

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「阿部先輩と一緒にいるのは仕事だからだっつの。

1番直近の先輩なんだから仕方ないじゃんね」

「何、それをネタにいじめられてんの？」

「そう。「阿部のこと好きなの？そうなの？」

って、会えばもうずっとその調子…」

「あらら…」

『阿部先輩も素敵だから言いやすいんだよね、

しかもあそこ同期でしょ？』

「阿部先輩って開発課のホープの、」

「有名だよね、顔も頭も人柄もいいとかって聞く」

「ただの教育係なんだって…、

かっこいいのは事実だから、

それを認めたら「やっぱ好きなんじゃん」って、

だからそういうことじゃないんだって！」

『そんな荒れてるってことは今日も？』

「会議で朝から一緒で、席が阿部先輩の隣だから、

「こんなところでも隣陣取っちゃって！」って

延々言い続けて、阿部先輩も苦笑いだっつの…」









…とか何だかんだ言いながら、多分というか絶対、

凛華は渡辺先輩のことが気になっている。









だから正直、恋煩いなのは事実なんだけど、

多分そのことに凛華本人は気付いてない。

きっと渡辺先輩はその感じがまた可愛くて、

凛華をさらにいじめてるんだろう、

なんてことは話をよく聞く同期女子は思っている。









「渡辺、綺麗目でしっかりしてる子好きだから。

同じ部署というかフロアに女の子ほぼいないし、

ちょっかいかけたくなるんだろうねえ…

根っからの女好きだから許してあげて？」

っていうのは、渡辺先輩の同期の相島先輩談。

 ため息をつきながらも何だかんだ楽しそうだから、

心配しなくてもきっと凛華は許してるはずだ。









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