#22 ページ22
＊
「Aちゃーん、ちょっと来て！」
手招きする安井くんはやっぱりとびきり可愛い。
他のお客さんが少なくなったタイミングだから、
今ならお喋りしても許されるかなあ？
安井くんたちのテーブルに駆け寄ると、
「Aちゃんさ！」って岸くんに話しかけられる。
『はい、何でしょう？』
「確か、ピアノ上手なんじゃなかった？」
『へ...ピアノ、』
「うん、前美勇人が言ってたからさ。
ここに置いてあるピアノも弾いてんでしょ？」
『あ、バースデーソングくらいならやれるから、
お誕生日サプライズの時くらいですけど！』
「それやっぱ上手いんじゃん！」
「ねえ、お願いがあるんだけどさ！」
安井くんと岸くんに、
両側からにっこり微笑まれる。
え、何、これって何か企まれてるの…？
「お願い！！ながつにピアノ教えてやって！！」
...え、「ながつにピアノ」って。
わたしが、長妻くんに、ピアノを教えるの？
ちょっと、それ...は、そんなの、
『いや、無理です！そんなことできない！』
「何で！？上手なんでしょ、教えてやってよ！」
「いやこのままだとながつ留年しちゃうからさ！」
『や、でもだからってわたしなんかじゃ、
教えたりとかできないです！そんなの無理！』
「そんな難しいもんじゃないから、
ジングルベルだからさ！ね！いいじゃん！」
「年内に発表あって終わりなんだって、
それまでの時間ある時だけでいいから！
ながつのこと助けてやってよ、ね？」
...そんなの、頼まれたって。
だって、ピアノ教えるってことは、2人きりだよね。
そんなの無理だ、緊張して絶対上手くいかない！
それに、...当の長妻くんは、何も言わないし。
...って思ってたら、ふと、目が合った。
うわあ、かっこいい、やっぱり緊張しちゃう！
長妻くんはわたしの顔を見たまま、口を開いて。
「あの、もしよかったら、お願いします...！」
＊
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りり(プロフ) - あきさん» コメントありがとうございます！嬉しいです。ゆっくりとですが、完結まで更新頑張りますので引き続きよろしくお願いします！ (2018年12月24日 21時) (
レス) id: 6193b7c26e (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - とってもおもしろいです！更新楽しみにしてます(^o^) (2018年12月20日 19時) (携帯から) (レス) id: cdcc880021 (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - 紗南さん» コメントありがとうございます。そんな風に言って頂けて光栄です（＾Ｏ＾）ゆっくりですが、更新頑張ります！今後もよろしくお願いします。 (2018年1月22日 19時) (レス) id: 065cfa3c4f (このIDを非表示/違反報告)
紗南(プロフ) - 今1番好きな小説です！更新楽しみにしてます！！ (2018年1月22日 16時) (レス) id: 25b5ad77e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りり | 作成日時：2017年12月22日 12時
