【デスノート ニア】天才と天才

竜崎 ページ5

竜崎…。
え、まさかの日本人なの？
まあ黒髪だけど…。
ストレートかつ、シンプル過ぎる答えに私は久々に少し動揺してしまった。

A
「えっと、竜崎さん、ここは竜崎さんの部屋なんですか？」

きっと竜崎さんは会話をなくす天才だろう。
でも私、コミュニケーション系は結構得意なのよ。
よっぽどのヤツが来ない限りは会話を続かせることができる。

竜崎
「まぁ、半分正解です。ここはワイミーズハウスという孤児院です。」

A
「…へぇ。」

最高級の笑顔を貼り付けたまま、孤児院と聞いて、気の抜けた返事になる。

いや、孤児院に来るなら日本でよかったじゃん！？
わざわざこんなとこ来なくてもさぁ！
ん、でもまって。
孤児院なんでしょ？

A
「あの、ここも孤児院の一室なんですよね？」

なんか広くない？

いや、特別広いとかではないけど、１２畳くらいはある。

私の前いたところは、この部屋の半分くらいを、姉と２人で使ってたのに…。

しかもなんか部屋とか窓とか綺麗だし。
何よりも高級そうだし。

竜崎
「はい、貴方の部屋は別ですが。ここは私が帰ってきたとき用にとってあるんです。」

窓からの景色が素敵でしょう？
と、微笑む。
竜崎さんって笑わない人だと思ってたのに、何か意外。
とは言え、ここからは窓の外の景色が見えないので、何とも言えず受け流す。

A
「そうなんですか、普段はどこにいるんですか？」

竜崎
「少し日本に。そこでキラ事件の━━」

━ガチャッ

竜崎さんの言葉を遮ってドアが開く音がする。

もう、いいとこなのに！！

今、キラ事件って言ったよね！？
キラについて知ってるの？
私と姉の仇をとってくれた、恩人。

是非、会いたい。

A
「あ、あのキラについて何か知っ━━」

今度は私の言葉を遮ってドアを開けた本人が私に向かって言った。

ワタリ
「お部屋の準備が整いました。お部屋に案内しましょう。」

私の部屋→←どこだよおい。

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