才能がある ページ17
ニア
「じゃあ、今度の試験の範囲をやりましょう。今度は英語の論文、と、わりと簡単なので。」
A
「どんだけ論文好きなのよ…。」
今いるのはニアの部屋。
ほんとはLの部屋でやるつもりだったが私が全身全霊で拒否ったのでここになった。
ニア
「マットはお風呂に入ってから来るそうなので先にやっていましょう。A、英語の経験は?」
A
「ハローしか喋れません。」
ニア
「絶望的ですね。」
A
「そうですね。」
ニア
「…。じゃあ、まずは典型的なものから行きますか。」
ニアは分厚い本をとりだす。
ニア
「アルファベットはさすがに出来るんですよね?」
A
「それくらいは。ローマ字も出来るよ!」
そんなこんなでまずは単語から、ということになった。
あの分厚い本は辞書らしく、この辞書に書いてる単語をすべて覚えろと言ってきた。
しかも1日で。
A
「いや、ムリムリムリ!1日とかふざけないでよ!」
ニア
「Aをここに連れてきたのはあのLだとワタリが言っていました。」
え、突然何の話して…?
ニア
「Lが選んだんです。きっとAはかなりの才能を持っているはずです。だから1日で出来ます。」
才能がある…。
さっき、ワタリにも言われた言葉。
後で思うと私は才能があると言われて、気分が良かったのかもしれない。
もしかしたら浮かれていたのかも。
まぁとにかく、その時の私は出来るかも、なんて思ってしまったのだ。
A
「分かったよ!やってやろうじゃん!
━━━1日で!!」
ニア
「…それでは、また明日のこの時間、ここへ来てください。」
ニアは少し驚いたような顔をしたが、すぐ無表情に戻りお休みなさいと、私を部屋から追い出した。
その時のニアは少しだけ、ホントに少しだけど笑ったように見えた。
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赤砂晋助(プロフ) - 申し訳ないのですが、リンダは茶髪茶色い目なのです....... (2019年8月31日 1時) (レス) id: 5ddd851753 (このIDを非表示/違反報告)
赤砂晋助(プロフ) - 私中国語勉強してるんで、少しなら中国語分かります! (2019年8月1日 23時) (レス) id: 5ddd851753 (このIDを非表示/違反報告)
モモ(プロフ) - yuさん» ありがとうございます!お話は私の妄想と下心を詰め込みました(( (2015年10月1日 17時) (レス) id: c68206e641 (このIDを非表示/違反報告)
yu - 話とっっても面白いです!忙しいかもしれませんがこれからも頑張ってください! (2015年10月1日 17時) (レス) id: 6d5f1a5702 (このIDを非表示/違反報告)
モモ(プロフ) - めぐるさん» はじめまして~。いつも見てくださりありがとうございます!テスト頑張って来ます! (2015年9月27日 10時) (レス) id: c68206e641 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モモ | 作成日時:2015年9月3日 20時