検索窓
今日:16 hit、昨日:21 hit、合計:48,341 hit

真っ白の少年 ページ11

このしゃべり方…L!?

A
「あんたねぇ、何なのこの門は!?あんたの仕業なんでしょ!?」

私はついに噴火して怒鳴る。
女の子にやっていいことじゃないでしょ。
しかし振り返ると、そこにいたのはLではなかった。

A
「…ぁ」

そこにいたのは、白髪で服も白の、全身真っ白な少年だった。

私達の間を風がヒュゥっと通りすぎていく。
風みたいに私も走って逃げたいよ。

A
「あ、あの、ごめんなさい、人違いで…。その、怒鳴ったりして。」

少年
「…。」

明らかに重い空気が私達を包む。
いっそこの重みで潰れてしまいたいくらいである。

A
「あの、ホントにごめんなさ…」

しかし少年は無表情で突っ立てっている。
これなら、Lの方が何万倍もましだったよ…。

私が泣きそうになっていると、少年は表情を崩さず、ヨタヨタと歩いて行ってしまった。

え、何その自由な感じ。
こっちは怒りを通り越して泣きたいくらいなのに。

おいこら待て。

そんなことを思っているうちに、もう少年は見えなくなってしまっていた。

私はしばらく呆然としていたが、やがてヨタヨタトと歩き、木の根元に座る。

あぁ、なんだろう、少し疲れたかな。とっても眠い。

私は静かに目を閉じた。




━━━ガチャ。


「おや、ニアお帰りなさい。彼女はどうでしたか?」

ニア
「怒鳴られました。」


「…何かしたんですか?」

ニア
「別に何もしてません。門がどうのこうのって言ってました。」


「…あぁ。彼女も怒ったりできるんですね。」

ニア
「怒ってしかいませんでしたけど。本気で彼女の面倒を私が見るんですか?」


「ええ、お願いします。彼女は学力はまだないが、記憶力は素晴らしい。」

ニア
「…分かりました。」




その頃、本人は木の下で寝ていた。
その頬に涙がはらりと流れる。

A
「帰、りたいよ…。」

お礼→←彼女は***の妹



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (26 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
56人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

赤砂晋助(プロフ) - 申し訳ないのですが、リンダは茶髪茶色い目なのです....... (2019年8月31日 1時) (レス) id: 5ddd851753 (このIDを非表示/違反報告)
赤砂晋助(プロフ) - 私中国語勉強してるんで、少しなら中国語分かります! (2019年8月1日 23時) (レス) id: 5ddd851753 (このIDを非表示/違反報告)
モモ(プロフ) - yuさん» ありがとうございます!お話は私の妄想と下心を詰め込みました(( (2015年10月1日 17時) (レス) id: c68206e641 (このIDを非表示/違反報告)
yu - 話とっっても面白いです!忙しいかもしれませんがこれからも頑張ってください! (2015年10月1日 17時) (レス) id: 6d5f1a5702 (このIDを非表示/違反報告)
モモ(プロフ) - めぐるさん» はじめまして~。いつも見てくださりありがとうございます!テスト頑張って来ます! (2015年9月27日 10時) (レス) id: c68206e641 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:モモ | 作成日時:2015年9月3日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。