真っ白の少年 ページ11
このしゃべり方…L!?
A
「あんたねぇ、何なのこの門は!?あんたの仕業なんでしょ!?」
私はついに噴火して怒鳴る。
女の子にやっていいことじゃないでしょ。
しかし振り返ると、そこにいたのはLではなかった。
A
「…ぁ」
そこにいたのは、白髪で服も白の、全身真っ白な少年だった。
私達の間を風がヒュゥっと通りすぎていく。
風みたいに私も走って逃げたいよ。
A
「あ、あの、ごめんなさい、人違いで…。その、怒鳴ったりして。」
少年
「…。」
明らかに重い空気が私達を包む。
いっそこの重みで潰れてしまいたいくらいである。
A
「あの、ホントにごめんなさ…」
しかし少年は無表情で突っ立てっている。
これなら、Lの方が何万倍もましだったよ…。
私が泣きそうになっていると、少年は表情を崩さず、ヨタヨタと歩いて行ってしまった。
え、何その自由な感じ。
こっちは怒りを通り越して泣きたいくらいなのに。
おいこら待て。
そんなことを思っているうちに、もう少年は見えなくなってしまっていた。
私はしばらく呆然としていたが、やがてヨタヨタトと歩き、木の根元に座る。
あぁ、なんだろう、少し疲れたかな。とっても眠い。
私は静かに目を閉じた。
*
━━━ガチャ。
L
「おや、ニアお帰りなさい。彼女はどうでしたか?」
ニア
「怒鳴られました。」
L
「…何かしたんですか?」
ニア
「別に何もしてません。門がどうのこうのって言ってました。」
L
「…あぁ。彼女も怒ったりできるんですね。」
ニア
「怒ってしかいませんでしたけど。本気で彼女の面倒を私が見るんですか?」
L
「ええ、お願いします。彼女は学力はまだないが、記憶力は素晴らしい。」
ニア
「…分かりました。」
*
その頃、本人は木の下で寝ていた。
その頬に涙がはらりと流れる。
A
「帰、りたいよ…。」
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赤砂晋助(プロフ) - 申し訳ないのですが、リンダは茶髪茶色い目なのです....... (2019年8月31日 1時) (レス) id: 5ddd851753 (このIDを非表示/違反報告)
赤砂晋助(プロフ) - 私中国語勉強してるんで、少しなら中国語分かります! (2019年8月1日 23時) (レス) id: 5ddd851753 (このIDを非表示/違反報告)
モモ(プロフ) - yuさん» ありがとうございます!お話は私の妄想と下心を詰め込みました(( (2015年10月1日 17時) (レス) id: c68206e641 (このIDを非表示/違反報告)
yu - 話とっっても面白いです!忙しいかもしれませんがこれからも頑張ってください! (2015年10月1日 17時) (レス) id: 6d5f1a5702 (このIDを非表示/違反報告)
モモ(プロフ) - めぐるさん» はじめまして~。いつも見てくださりありがとうございます!テスト頑張って来ます! (2015年9月27日 10時) (レス) id: c68206e641 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モモ | 作成日時:2015年9月3日 20時