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Episode 1 ページ3

貴方との初めての記憶は、確か中学生の頃だったと思う。


1つ上の僕の兄ちゃんこと、花巻 貴大に誘われ男子バレー部の見学にいった。


そこで、初めて貴方と出会ったーーー・・・


*********************


入学式当日


「おーい!!及川ぁー」


「あ、マッキー!もー、どこ行ってたのー?結構探したんだけどーw」


「いやー、悪りぃ悪りぃw実はさ、妹さがしてたんだよなー」


「え?!マッキーに妹いたの?!・・・・・・ヘェ〜、全然似てないねwww」


・・・・・・と、まぁ中学に上がって一番最初に言われたのがこれだった。


確かに、兄ちゃんと全く似てないけどさ。


このヘラヘラしている男の人は、及川 徹 と言うらしい。


・・・・・・苦手なタイプだ。


そう思った。


「名前は?」


俯いていたところに、いきなり声をかけられる。


やっぱり苦手だ、こうゆう人。


「え、えっと・・・・・・」


オドオドしていると、横から兄ちゃんが


「おいおい、あんまグイグイ近づくと、コイツお前の事嫌いになるぜ?コイツスゲぇ人見知りなんだよな」


な、ナイスだ。兄ちゃん


「・・・・・・まぁ、Aも名前ぐらいは言おうか?」


と、思ったら援護射撃だった。兄ちゃん酷い。


僕は嫌々


「・・・・・・花巻・・・Aです・・・・・・。」


と、名前を言った。


すると


「へぇ〜Aちゃんって言うのかー。可愛い名前だね!!」


「あ、ありがとうございます・・・・・・」


及川さんは、グイグイ近づいて来る。


「お、及川先輩。ち、近いです・・・」


「いやー、可愛い顔してるなーって思ってさー」


「いや、ホントやめてください・・・・・・」


その時。


及川さんの顔面に、バレーボールらしきものが激突した。


あ、痛そう(笑)


そのボールはメリメリと、音を立てて足元に落下する。


そして僕の後ろから、怒涛の叫び声が飛んできた。


「てめぇ、1年に絡んでんじゃねーよ!!しかも女子だし、完全にお前に怯えてんじゃねーか!!」


後ろを振り向く









・・・・・・そこには、僕の人生を変える程の人物。



"岩泉 一 "が立っていた。

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作者名:蒼鴇 | 作成日時:2015年7月22日 18時

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