冷蔵庫を開けたらブラック本丸にこんにちはしました

24話 ページ25

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今日、この本丸にまた新しい審神者が就任するらしい。






突然の話だったが別段驚くほどてもなかった。……むしろ、嗚呼、またか。位の感覚で。




(前は…もっと、毎日に驚きを求めていたんだがなぁ)






もう、驚きを追い求める気力などとうに失ってしまった。…やだねぇ。なんだかジジい臭くて。






ただ毎日を淡々と過ごしていくだけ。………だって、それが一番被害にあわないじゃないか。






期待した分、落胆するのはもう嫌なんだ。だったら俺は最初から期待なんてしない。







「もうそろそろAちゃん連れてくるから。鶴さんも広間の方に向かって貰っていいかな？」



「ほいよ……ってAちゃん……？」





「ああ、ごめんごめん。ついさきっまで一緒にいたからついね。Aちゃんっていうのが今回の僕達の審神者になる人の子だよ。こんのすけ君が政府に黙って連れて来たみたいだよ。」



「ふぅん……そーかい。」






今まで政府の奴らが寄越してきた人間はてーんで駄目なヤツらばかりだった。

……いや、駄目って訳じゃない。でも、皆一緒。途中で精神を病んでしまうっていうつまらない結末だっただろう？？



今回もきっとそうなんだろう。
こんのすけが連れてきたっていう点がいつもと違うってだけで。







期待なんて、しないさ。


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「……って思ってたんだがなぁ……そうかそうか……」








目の前であの三日月に啖呵を切った人の子。









こりゃぁ、１本取られたぜ……。







言ってることはてんで的外れだし、正直、逃げないなんて言った奴はごまんといる。






……だかな？








「あんなキメ顔で逃げる宣言した奴初めてじゃないか……？」



「そうだなぁ。…………少なくとも逃げない宣言した後におずおずと逃げ出した奴なら星の数程いるがな。……ハハッ、大包平も驚くだろうな。」







……おかしな奴だ。本当に。だけど……









「…面白くなりそうだなぁ……！！！」








………なぁ、今度こそ期待してもいいよなA？？？







……

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