冷蔵庫を開けたらブラック本丸にこんにちはしました

13話 ページ14

…


燭「落ち着いて落ち着いて！！Aちゃん落ち着いて！！！どぅどぅ、ほらほら飴ちゃん食べる？？」



あ「ああもうだから！！そういう所ですよ！！全っ然ブラック感がしませんよ燭台切さん！！」




燭台切さんはとりあえず、とポケットの中からいちご味の飴を取り出して私に手渡してくれた。……折角だから貰っておこう。






こんのすけから聞いた「ブラック本丸」の刀剣男子たちは、


皆、審神者……いや、人間に対して負の感情を抱えていると聞いた。







憎悪、嫉妬、絶望、狂気………





その澱みきった感情を抱えた刀剣男士たちは、時に人間に危害を加えてくることもあるらしい。









あ「………。」








燭「あっ、そういえばね、この前キュウリに蜂蜜かけるとメロンの味がするってやつさ、実際に試してみたんだけどただのキュウリの蜂蜜がけになったからお勧めはしないかな！！！！！


…正直これやるくらいならメロン買って食べた方が早いよ！！！！！！」









あ「………。」









…。









こ れ の ど こ が ブ ラ ッ ク ？









現実を見よう、人畜無害だよどっからどう見ても(えがお)


……絶対負の感情とかとは無縁でしょ？！聞いてる限り普通に日常エンジョイしてますよねこの人！？！




もう反論する気も失せてスッと目を閉じる。これは夢だ。夢だ。………夢だったらよかったのにな！！！！！！！！



つらつらと蜂蜜キュウリについて話す燭台切さんは、何処と無く楽しそうだ。(聞いてるコッチは非常に気が抜ける内容だけど)









狐「………A殿。残念ながら燭台切殿が言っている事は本当でこざいますゆえ……」


あ「え……本当も何もキュウリに蜂蜜かけてもメロンにはならないっていうのは知ってるけど…」


狐「ぐぬぬぬ、そうではごさいませぬ！！！！そうではなく！！！！A殿が今いる本丸がブラック本丸と呼ばれるものだということです！！！！」









…

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