【d!】異世界婚約2 (ページ7)

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56話ページ7

…

結局いつも通りお喋りする事になったのだが、後輩や先輩からの煽りに皆は大分お怒りの様だった。

ut「まじでチーノとショッピ許さんわ……アイツらよりも俺らが1番楽しむからな！！」

rbr「せやぞ！山だってええとこや！」

sho「…そうかなぁ？」

ut「おいそこ！マジレス禁止！」

賑やかなお昼、時間はあっという間に過ぎていって...

zm「よし、じゃあそろそろ登るのも再開するか！」

周りの人もちらほらと山登りを再開していて私達も荷物をまとめ始めた。

皆で登れば怖くない、後半も頑張るとしよう。

そう決意も込めてリュックを思いっきし背負った。

のだが...

rbr「Aちゃん、トイレとか行かんでええ？この先休憩出来るとこもあんまないから行った方がええで。」

ut「せやな。俺も行っとこ～」

『私も念の為…？』

山の途中の広めの休憩スポット。なんとご丁寧に簡易トイレまであるらしい。

『あ、でも私場所知らないし...別に今行かなくても』
rbr「じゃあ俺連れてくな！皆先いっててええよ。」

私の言葉を遮るようにロボロ君が言う。

kn「……おー…」

zm「頼んだわ！じゃ行くぞシャオロン」

sho「せやな」

皆もぞろぞろと山登りを再開して行く。
...別に無理に行かなくても良かったんだけど…

rbr「Aちゃん、行こか？」

『…うん、』

…やっぱり、ロボロ君今日はおかしい。

…

『ロボロ君、私いいよ？今行かなくて』

rbr「いやぁ今日晴れて良かったな！」

『…聞こえてる？』

rbr「昼からもまた頑張ろな」

『...』

会話が成り立たない。話が通じないロボロ君に対して少し恐怖心すら出てくる。

『...私、ほんと大丈夫だから。皆のとこ行ってくるね』

rbr「…Aちゃん？」

『……っ』

ロボロ君と反対方向に行こうとしたらそれまで一向に話の通じなかったロボロ君が私の腕を掴んで言った。

rbr「ほら、もうそこやし行ってき？荷物、預かっとくわ。」

そう言うとロボロ君は半ば奪い取るように荷物を持ち私をトイレに押し込んだ。

その途端ガチャンと大きな音と共にロボロ君は言った。

rbr「…じゃ、またなAちゃん」

『え、ちょっ…』

走り去る音がして扉を開けようとするも扉はビクとも動かない。

...閉じ込められた。ロボロ君に。

『…嘘でしょ』

正直、信じられなかった。

…