【d!】異世界婚約2 (ページ5)

今日:3 hit、昨日:6 hit、合計:4,887 hit

54話ページ5

…

『つ、着いた……』

さっきの会話から20分ほど、ようやく我々一行は中間地点へと辿り着くことができた。

sho「よし、やっとお昼食べれんな！」

zm「シャオロン弁当何入れたー？」

ut「っふぅ…疲れあ、まだ体力2分目ってとこかな、うん」

rbr「Aちゃん居るからって見栄はらんでええよ大先生。」

kn「Aは大丈夫か？」

『まだ大丈夫だけど…それより皆元気だね』

kn「まぁ普段してる体力作りとか基礎体力の差やな」

『……私も鍛えるか』

ヘトヘトな私に対しまだまだ元気いっぱいな皆。切実に体力分けて欲しい。そんな中疲れきってる私にゾムが元気よく話しかけてきた。

zm「Aー！！！俺Aのためにいっぱい飯持ってきてん！」

『え、そうなの？』

zm「おう！だから一緒に食べてもええ？」

『勿論いいよ』

ゾムの手には確かに大きなお弁当箱。凄いお腹すいてるからありがたい…

sho「A…これは死んだな」

ut「標的俺やなくて良かった…」

rbr「よし、ゾムの気が変わる前に離れ…」

『あれ？みんなも居るじゃん。2人だとさみしーし一緒に食べる？』

ut「え、ちょ」

zm「いいなそれ！よし、お前らもや！」

sho「……終わった」

kn「あいつ…！余計な事を…！！！」

zm「やっぱ皆で食った方が飯も上手いからな！！！」

…

『ちょ、無理無理ギブ…しぬ…』

zm「？まだいけるやろ。弁当もいっぱい残っとるで？」

『この後また登らないと行けないのに…うっ吐く』

ut「旅行先でも変わらんな…ゾムの食害」

sho「俺自分用の弁当でもう腹一杯なんやけど」

安直にOKした私が馬鹿だった。そう、私達は今ゾムの食害とやらを受けている。

あの大きな弁当だけならまだしも、ゾムのリュックから出るわ出るわ、結局リュックの半分以上は食料で埋まっていた。

しかも自分用ではなく食べさせる用…なんと恐ろしい

rbr「やっぱお前ら食細いな」

そんな中、もぐもぐとからあげを頬張りながらやってきたのはロボロ君だ。ゾムを除いて1人だけ余裕そうな顔付きでご飯を食べている。

ut「…お前はチビの割には俺らん中で1番食うもんな」

rbr「ひと言余計やぞ、まぁちゃんと食わな筋肉もつかんからな」

ゾムの食害にも余裕そうに、というかもはやロボロ君がゾムを食害している。

『…ちょっと意外だったなぁ』

rbr「…Aちゃんも俺がチビやから食べれへんと思った？」

『！ロボロ君。』

…まさか聞かれてたとは…

…