6話 ページ7
…
「…女やん…もしかして大先生が連れてきた奴か？いや大先生は人間とは絡まんからな…う〜ん」
ぶつぶつと独り言を唱える悪魔。さっき妖狐とあんな事があったせいか自分の相手への警戒心があるのが分かる
「あ、そんなビビらんでや。別に俺は人間とか喰ったりせんよ」
にこ、とその悪魔は笑顔を浮かべるが警戒は未だ解けない。
『ゾムに、ここで待っとけって言われたんですけど…』
「へぇ、ゾムが？アイツが部屋勝手に入らせるのも珍しいな」
『そうなんですか？でも貴方今入ってますけど』
「俺はええんや。アイツとは長い付き合いやし」
その言葉を聞いて、目の前の悪魔がゾムの言っていた仲間かもしれない、という事に気付いた。
『てことは…ゾムの友達？』
「まぁそうやな」
『じゃあ貴方は信用して…良いんですよね、』
ゾムの友達だったら、ゾムも良い奴と言っていたし信用できる。と、ホッとしたのも束の間だった。悪魔はベッドから降り、私にいきなり近付いてきた。
相手の意向が読めず、思わず1歩ずつ後ずさるもドアは閉められている。これ以上下がることは出来ない。
「…嘘」
『え？』
「嘘だよ、なんて言ったらどーする？」
『どう、言う事…』
ついには壁に追い詰められてしまい、悪魔は試すような目で私を見た。
「だからぁ、本当は俺が君みたいな子を食べる悪魔なんやって言ったら？」
頬を捕まれ無理やり目線を合わされた。真っ黒な瞳に反射して怯えた様子の自分が写る。
…なんで自分がこんな目に遭わないといけないのか。それにもう今日だけで2回も死にかけてるし。
そんな自分と真逆で今この状況を楽しんでいるような悪魔の表情に、少しイラッときてしまった。
「ッッいっった！！！ハァ？！」
思いっきし悪魔を足で蹴り飛ばす。油断していたのか悪魔は少し体制を崩したようだ。
『油断してるからですよ！ばーか』
そう吐き捨て、早く逃げようと扉を開けると
『うわっ？！』
何か壁…いや、
zm「うおっビックリしたわ…」
帰って来たらしいゾムにぶつかったようだった。
…
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きのこの里(プロフ) - ぱやさん» ありがとうございます！そう言って頂けてとても嬉しいです…！話の進みほんっとに遅いんですがお付き合い下さい😌 (12月29日 9時) (
レス) id: 444b5d04f5 (このIDを非表示/違反報告)
ぱや - とっても面白いです!設定も神がかってるし尊敬します、頑張って下さい! (12月29日 9時) (レス) @page19 id: 9356563dac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きのこの里 | 作成日時：2023年12月18日 23時
