45話 ページ46
…
長い廊下をショッピ君と歩く。…こんな隠し通路みたいな所があったなんて。
syp「この先を右に行った突き当たりの部屋です。俺はここで待ってます」
『ショッピ君は行かないの？』
syp「エミさんにAさんだけ連れて来いって言われてるんで」
『そうなんだ』
早く行ってください、と促進されるように手を振られ私はまた廊下を歩き出した
丁度突きあたりの部屋には扉が1つ付いていて大きな扉が1つ
少し緊張するけど…一呼吸して扉をノックする
em「Aさんですか？今開けますね」
扉の奥で声がしたと思えば重々しい扉が音を立てて開いた
『わ…凄い』
扉の奥には沢山の本棚、机には本が積み上がっていて書斎のような雰囲気だった
その奥の机に1人座っていた人、薄い髪色でベストを着た…この人がエーミールさん？
em「初めまして、Aさん。エーミールと申します。」
私が入ってきたのに気付いたのか立ち上がりお辞儀をしながらエーミールさんはそう言った
しかし1つ気になる点があった
『…初めまして。Aです。…そのつかぬ事をお聞きしますがどこを向いて…？』
そう、エーミールさんは私の方では無く全く反対方向を見て言ったのだ
em「え、あすみません！！こっちでしたか」
『いや、違いますね』
em「あれ？！じゃあこっち…」
『あ、惜しい！！あと4分の1右回りです』
そう言うとエーミールさんは慌てたように今度こそ私の方を向いた
em「えへへ…すみませんね。ちょっと緊張してしまって…」
頭をかきながら肩をすくめるエーミールさん。とりあえず座ってくださいと言ってソファの方を指してくれたので遠慮無く座らせて貰う事にした
少ししてエーミールさんが紅茶のカップを2つ持ちながら向かいのソファに腰掛けた
どうぞ、と言って差し出された紅茶を啜ってみるとあまりの美味しさに驚く
『この紅茶…凄く美味しいですね』
em「ほんとですか?新しく仕入れた物で少し不安だったんですがそれなら良かったです」
そう言って笑みを浮かべるエーミールさん。穏やかなその笑顔に釣られて私も口角が上がった
しばらくその紅茶を嗜んでいるとエーミールさんはことんとカップを置いて私の方を見た
em「いきなりですが…本題に入らせて頂きますね。そんな堅苦しい話じゃないので楽にして頂いて大丈夫ですよ」
わざわざ呼ばれたんだから何かあると思ってたけど…悪い話じゃ無いといいな。
…
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きのこの里(プロフ) - ぱやさん» ありがとうございます！そう言って頂けてとても嬉しいです…！話の進みほんっとに遅いんですがお付き合い下さい😌 (12月29日 9時) (
レス) id: 444b5d04f5 (このIDを非表示/違反報告)
ぱや - とっても面白いです!設定も神がかってるし尊敬します、頑張って下さい! (12月29日 9時) (レス) @page19 id: 9356563dac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きのこの里 | 作成日時：2023年12月18日 23時
