43話(tnside) ページ44
tnside
『…さーい… 起きてください！』
tn「…ん、」
『あ、…良かった…針千本飲むとこだった…』
呼びかけられる声で目を覚ますとそこにはさっきまでと同じ豚の面を被った生徒が居た
…ホンマに俺寝てもうたんか
『体調、どうですか？』
tn「あぁ、お陰様で大分良くなったわ、ありがとな」
寝る前と違い頭もスッキリしたしホンマに休息って大事やな
tn「…掃除もありがとうな。そういえばさっきはふざけよったけど名前とクラス教えてくれんか？お礼したいねん」
俺の面倒も見てくれたみたいやし流石にこのまま帰すのは気が引ける。でもさっきから名前も顔すらも明かそうとしない
『な、名前?!いや私ほんとに空から降ってきたんで無いんですよ？』
tn「そんな嘘つかんでええよ。ただお礼がしたいだけやで？名前知らんかったら不便やろ」
『お礼なんて…殆ど何も出来てないですしほんとに良いですよ。でも気持ちだけありがたく貰いますね』
tn「…そうか」
俺が生徒会やからここまで面倒見てくれたんかと思ったけど違うらしい。それに俺が生徒会メンバーとすらも知らなそうやな
でもそうしたら何で彼女がここまでしたのか理解不能だ。彼女からすれば赤の他人って事やろ？
『あ、私そろそろ天界に帰らないといけないんで…それでは』
tn「ちょ、！少し待ってや」
さっさと帰ろうとする彼女を慌てて呼び止める
tn「…なんで君はここまでしてくれたんや」
そう問いかけると彼女は立ち止まって当然の事のように言った
『言ったじゃないですか、ヒーローなんで私！当然のことをしたまでです』
そう言うと「ちゃんと睡眠は取ってくださいね」と言って今度こそ生徒会室から出ていってしまう
…不思議な子やな、と思った
それに豚の仮面のヒーローって初耳やし。あの慌てっぷりはこの学校の生徒だと言ってるのと変わらない。
でもそんなアホそうな人でも
見ず知らずの俺にあそこまでしてくれるような奴に会ったのは初めてだった。
顔も知らん、名前もクラスすらも知らん。それに相手は何故かヒーロー名乗ってるし。
「…あの感じからして年下やろな。俺の存在も知らんそうやったし1年でほぼ確か」
そう思って1年生の名簿を生徒会室から抜き取ってさっさと生徒会室を出る。
人探しなら得意やからな俺。絶対見つけ出したんねん。
…自分の中に芽生えたちょっとした興味
俺は興味を持った奴にはとことんしつこいから覚悟しといてな。
…
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きのこの里(プロフ) - ぱやさん» ありがとうございます！そう言って頂けてとても嬉しいです…！話の進みほんっとに遅いんですがお付き合い下さい😌 (12月29日 9時) (
レス) id: 444b5d04f5 (このIDを非表示/違反報告)
ぱや - とっても面白いです!設定も神がかってるし尊敬します、頑張って下さい! (12月29日 9時) (レス) @page19 id: 9356563dac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きのこの里 | 作成日時：2023年12月18日 23時
