39話 ページ40
…
『…ほんとに人使いが荒いんだから、先生って』
昼休み、お弁当を食べ終わって昼寝をしようとしてた時の事だ、先生に生徒会室に資料を持っていくように何故か私が頼まれた。
丁度他の生徒会メンバーは集団トイレ(？)に行っていたのもあって生徒会に何かとお世話になっている私にと頼まれた。
1人での行動はグルッペンなんちゃらさんに控えるよう言われているけど生徒会室くらいなら大丈夫でしょう。
と思って先生の要求を引き受けたんだけど…
『重すぎない？これ』
教科書みたいな分厚い本が十数冊、人間が持つには重すぎる量だ。
私だったから良かったけど並の人間ならこの階段でギブだったでしょう。…うん、別に無理なんかしてないよ？
その後も階段を上り、ようやく着いた生徒会室。両手も塞がっているので申し訳ないが足で開けさせてもらう。
『…誰か居ますか〜？』
呼びかけてみるも返事は無い。そりゃそうか、昼休みだし…。
とりあえず適当に目の前のテーブルに本を置き、解放された腕をぐいーっと伸ばす。
せっかくだし少し休憩させてもらおうかな。そう思って椅子に腰かけた時だった。
「…誰や、」
後ろで声がして思わず勢いよく振り返った。
『え、ぶ、豚…?!』
そこには豚、そうだ豚が居た。二足歩行の。
…にそくほこう？
『え、な、何ですか…』
詰め寄ってくる豚に慌てて立ち上がるもその豚は歩みを止めない。
もしかして例の嫌がらせ犯だったり…？そう思い警戒を強める。すると目の前の豚はこう言った。
tn「豚ちゃうわ…俺は…トン…」
そう言って倒れた。
…え、倒れた??
目の前にいた豚は気付けば私の下にぶっ倒れていた。
『なに、私もしかして殺った？』
なわけないだろ、アホか私は。
焦って豚さんの方に行ってみると唸るような声が聞こえたのでしんではなかったとひとまず安心する。
『保健室、連れてった方が良いよね、これ』
しんどそうだし…うん、連れていこう。
と思ったが自分よりも大分大きいその体を運ぶのは結構難しい。
でもこの状態の人、いや豚…を放っておく訳にも行かない。
『苦手だけど…やるか。看病』
近くにあったソファまで申し訳ないが引きずって運び、タオルを濡らして来る事にした。
『…てか豚じゃないって言ってたけどトンも豚って意味なんじゃ…』
豚の看病は流石にやった事無いけど…さすがに放って置けないもんね。
…
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きのこの里(プロフ) - ぱやさん» ありがとうございます！そう言って頂けてとても嬉しいです…！話の進みほんっとに遅いんですがお付き合い下さい😌 (12月29日 9時) (
レス) id: 444b5d04f5 (このIDを非表示/違反報告)
ぱや - とっても面白いです!設定も神がかってるし尊敬します、頑張って下さい! (12月29日 9時) (レス) @page19 id: 9356563dac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きのこの里 | 作成日時：2023年12月18日 23時
