3話 ページ4
…
私はこの男が何者なのか知らない。見た感じは私と同じ人間っぽいけどこの世界に限ってそんなこと…
zm「ん？俺はゾム。お前と同じで人間やで。」
『え、に、人間…？異世界に人間って存在してるんですか?!』
zm「滅多におらんけどな！数十年1回とかでたまに迷い込んでくる奴も居るけど」
『じゃあ…それが今回の私みたいな？』
zm「いや、…お前は多分違う。お前が入ってきたハズのゲートが見つからないねん。」
げ、ゲート…？
zm「あ、ゲートってのはな、人間が唯一出入り出来る入口や。ゲートを開けられる奴は限られていて開いたヤツしか出入りは出来んのやけど…」
ちら、と私の方を見て様子を伺うゾムさん。私がゲートを開けたのかを探っているようだ。
『いや…私そんな魔法使いじゃありませんし…何よりそのゲートってのも初めて知りました。』
zm「そうよなぁ…ゲートがどこかで開いてる気配もせんし…」
考え込むゾムさんを見ながらさっきは疑って悪かったなぁと思う。人間がこの世界に生きているとは思わなかったから思わぬ味方に安堵する。
zm「いや〜…ホンマにわからんわ、何でお前がここにおんのか。」
『…私も気付いたらここに居て…よく分かってないです』
zm「…もしかしたら拉致かもしれんな。」
『拉致？』
zm「おん。さっきの妖狐見たら分かると思うけど人間を喰うやつも中にはおんねん。そいつらが拉致した可能性もあるな」
『そういえば確か頭を殴られた記憶が…』
zm「…ホンマに拉致かもしれんわ。でも問題は人間をこの世界に入れるには人間が開いたゲートから入るか」
zm「この世界の何かの種族と"番"になることやねん。」
『え、…つがいって言わゆる』
zm「結婚する、って事やな。」
再びゾムさんが私が番を結んでいたのではないかと視線で訴えてくる。
『私未成年何で無理だと思うんですけど…』
zm「番なら何歳でも結べるで。」
『まじか…』
いや、でも私はこの世界に来るのは勿論初めてだし何かであった覚えもない。
zm「…いや、番も結んでなさそうやな。その反応やと。」
『分かるんですか？』
zm「番はお互いが了承しないと結べないからな。それにお前、嘘苦手なタイプやろ」
『まぁ…そうですね』
なんでバレたんだろ()
…
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きのこの里(プロフ) - ぱやさん» ありがとうございます！そう言って頂けてとても嬉しいです…！話の進みほんっとに遅いんですがお付き合い下さい😌 (12月29日 9時) (
レス) id: 444b5d04f5 (このIDを非表示/違反報告)
ぱや - とっても面白いです!設定も神がかってるし尊敬します、頑張って下さい! (12月29日 9時) (レス) @page19 id: 9356563dac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きのこの里 | 作成日時：2023年12月18日 23時
