21話 ページ22
…
『へぇ…この耳ほんとに犬の耳なんだ…不思議』
kn「犬やなくて狼や！さっきも言ったやろ。」
シッマ(タメ語と愛称を許してもらった)曰く、彼は狼と犬のハーフらしい。
でもハーフの割には圧倒的に犬の血のが多いなその耳。だってあの犬の耳にそっくりだ。
kn「耳出るとアイツらがめんどいねん…普段から抑えてたのにまさかお前が来るとは思わんやんか」
犬や狼の血が混ざる人種は普段から耳や尻尾に特徴があるらしいけどシッマはそれが嫌らしく、自らの力で抑えてたのだとか。
でも人間の前ではそれが効かず触れられると生えてきてしまうらしい。犬は人懐っこいのが多いというけど…
『って、犬じゃんほぼ』
kn「狼や！というかお前、同い年やってわかった瞬間キャラ変わるな」
『同い年とかよりも最初会った時のシッマほんとに殺しそうな目してたからね？舐めた態度じゃ死ぬと思って』
kn「いや…あれは上の方に嫌な気配があって警戒しとったからや」
『え、そうなの、インターホンの件じゃないんだ』
kn「いや、インターホンも許してへんけどな。めっちゃ煩かったで？」
『でも直ぐに出て来てくれたら…』
kn「トイレ居ったんや」
『うわ盲点』
その後はトイレトーク(？)で少し盛り上がった後、いきなりぽんっと可愛らしい音がなった。
『あれ、耳と尻尾…』
音が鳴ったと思うと、シッマの頭から犬耳が無くなっていた。尻尾も無くなっている。
kn「あぁ、10分くらい経てば戻せるからな。それと明日学校で俺に触ったら許さんで」
『別にいいけど…でも私はシッマの耳、結構好きだったから残念』
kn「……別にええもんでもないで。と言うかそろそろお前も帰らんな。隣まで送る。」
『ありがと』
…ほんとに、至れり尽くせりだな。シッマには命まで救ってもらったし。
kn「じゃ、鍵貰ってんやろ？それと常備の鍵。どっちも付けてから寝るんやで、」
『分かってるよ。ありがと』
kn「おん。あ、それと…」
明日新しい護衛が二人着くらしいから。
そう言うとシッマも自分の部屋に戻っていった。
…新しい護衛ってゾムやシャオロン以外のって事だよね…。
無事にまず明日を越えられるように鍵を2つかけ、ベットに潜った。
不安はまだ消えないけど異世界に来て1日目、なんとかまだ生きてます。
…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 288人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
きのこの里(プロフ) - ぱやさん» ありがとうございます！そう言って頂けてとても嬉しいです…！話の進みほんっとに遅いんですがお付き合い下さい😌 (12月29日 9時) (
レス) id: 444b5d04f5 (このIDを非表示/違反報告)
ぱや - とっても面白いです!設定も神がかってるし尊敬します、頑張って下さい! (12月29日 9時) (レス) @page19 id: 9356563dac (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きのこの里 | 作成日時：2023年12月18日 23時
