18話 ページ19
…
扉を開けると大分空が暗くなってきていた。…ここに来てから1日くらいなのかな。お母さんとか、元気なのだろうか。
ここにきて初めて人間界の事が気になった。あっちの世界では私が居なくなってどうなってるんだろう。ふと家族や友達の顔が浮かんだ。
でも不思議と帰りたいとかは思わなかった。自分の家族とかへの気持ちが薄いわけじゃない。今はこっちの世界への興味の方が大きいのだ。…そう思うと案外私って冷めてるところもあるよなぁなんて思う
平凡すぎる毎日がガラリと変わって生活にスパイスが加わって、私今凄く人生楽しんでると思う。まぁ何回か死にかけてはいるけどね
…あ、そういえば私お隣さんに挨拶するために外でたんだったな。
すぐ脱線するのも私の悪い所だ。向き直して隣の部屋の前に向かう。
ご丁寧に設置されているインターホン。異世界にもこんなのあるんだ…とか何度目かの驚きを持ちながらそれを押してみた。
しかし部屋からはなんの音もしない。
もう一度押してみる。
しかしこれも反応無し。
この時間だと学校も終わってるみたいだし高確率で居ると思ったんだけど…。
来るまで待つ？でもそれだといつ来るか分からないしなぁ…そう思いながらなんも考えずインターホンをひたすら押していた私。
所詮この時は暇つぶし程度の遊びだったのだけど。やっぱインターホンって押したくなるし。
中に人が居ないものだと思ってやっていた行為だったが次の瞬間全身からサァーと血の気が引いた
誰もいないと思っていた筈の部屋のドアノブがガチャりと動いてそこからコネシマさんと思われる人が出てきたからだった。
その人と目が合い明らかに怒ってそうな雰囲気に冷や汗が流れる。
どうしよう、本日の死にかけ記録ただいま更新してしまった。
ひたすら相手からのは言葉を待つ。無闇にここは私が話してはいけない、もっとやばくなる。
私にとって長い時間が経ったあと目の前からとんでもなく低い声が発せられた。
kn「……おい」
『…はい』
kn「まず何か言うことあるんとちゃうか？」
『大変申し訳ありませんでした…』
悲報、お隣さんとの関係ぶち壊してしまったかもしれない。
…
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きのこの里(プロフ) - ぱやさん» ありがとうございます！そう言って頂けてとても嬉しいです…！話の進みほんっとに遅いんですがお付き合い下さい😌 (12月29日 9時) (
レス) id: 444b5d04f5 (このIDを非表示/違反報告)
ぱや - とっても面白いです!設定も神がかってるし尊敬します、頑張って下さい! (12月29日 9時) (レス) @page19 id: 9356563dac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きのこの里 | 作成日時：2023年12月18日 23時
