16話 ページ17
…
『ねぇ、ゾム』
zm「ちょ、A…今は話しかけんといてや。本人にも聞かれてんのほんま恥ずい…」
そう言ってゾムは中々顔を上げてくれない。私はめげずにまた名前を呼ぶ。
『ゾム』
zm「……なんや？」
するとまた顔を上げずに返事をするゾム。それに少しだけいらっときてしまう。
こうなったら…
うずくまってしまった両頬に手を当てぐいっと顔を上げさせる。その様子を見て隣でぽかーんとしているシャオロンだが今はそれは関係ない。
顔が上がったゾムの薄く染まった耳朶が少し可愛くて表情筋が緩んだのが分かった
zm「え、何やA…」
驚きを隠せない反応をして目をパチパチさせるゾムに一言だけ伝えた
『ありがとね、ゾム』
小さな事でも相手が自分の事を思って何かしてくれるのがこんなにも嬉しいなんて思わなかったな。
…私が不安に思ってると思ってわざわざやってくれた事だと思うと凄く嬉しい
zm「、っえ、」
ゾムの方から小さく声が聞こえたと思うとさっきまで耳朶のみが赤かったのが顔全体が赤く染まっている
『な、どうしたの、それ？！もしかして私なんかした…？』
sha「ちょ、Aやり過ぎや！！危な…俺もいきかけた」
すると突然シャオロンが割り込んで私達の距離を離した
未だにゾムは私の事をじっと見つめたままだ。
sha「Aさっきどんな顔してたか知らんやろ」
『え、そりゃあ…』
sha「めっっっちゃヤバかったで。うわ…あれゾム頬掴まれて言われたんか…しかも距離近すぎやし…相手俺やなくて良かったわ…」
『ちょ、待ってそんな酷い顔してたの私』
後半は小声すぎてよく聞こえなかったけど普通はそこまで言わないよね…どんだけヤバい顔してたんだ。
これじゃ気持ちが伝わってないのかもと思い、シャオロンにもう一度言った方がいいかな？というと絶対やめとけと言われた。
そこまでハッキリ言われると結構傷つくんだけど…
ひとまずゾムにごめんね？と謝っておいたが再び耳朶が赤く染まるのを見てあぁ、重症だな(自分の顔が)と思った。
…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 288人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
きのこの里(プロフ) - ぱやさん» ありがとうございます！そう言って頂けてとても嬉しいです…！話の進みほんっとに遅いんですがお付き合い下さい😌 (12月29日 9時) (
レス) id: 444b5d04f5 (このIDを非表示/違反報告)
ぱや - とっても面白いです!設定も神がかってるし尊敬します、頑張って下さい! (12月29日 9時) (レス) @page19 id: 9356563dac (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きのこの里 | 作成日時：2023年12月18日 23時
