crescent～河井ゆずるの場合～ (ページ20)

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両親ページ20

"♪～"

『ん？』

家でのんびりしていると、私のスマホの着信音がなった。

画面を見てみたら...

《お母さん》

という文字が出ていた。

電話があまりにも久しぶりすぎて、なんか怖いんだけど...

『もしもし...』

母「あ、A？」

『うん。』

母「久しぶりやね。」

『まぁ、久しぶり...』

なんか、お母さんの声聞くの久しぶり。

本当にこの頃実家に帰ってないからなぁ...

別に仲悪いわけじゃないけど...

『で、何？』

母「Aに彼氏ができたって聞いてね。」

『いや、それいつの話よ...』

母「Aも知ってるでしょ。私達テレビ見ないって。」

『知ってるけど...』

確かにうちの家はテレビを全く見ない。

大きいのはあるけど、本当に飾りみたいになっている。

『誰から聞いたの？』

母「え、見張り。」

『でしょうね。』

いるとは知ってた。

絶対に家にいる時以外1人にしてくれるはずがない。

うん、知ってた。

あぁ、でもこのことゆずにぃに言ってないや...

言った方がいいかな...

あ、話ずれてきてるわ。

母「紹介しなさいよ。」

『今のご時世そんなことする人いないでしょ。』

母「よそはよそうちはうち。」

『大阪のおばちゃんか...』

母「大阪のマダム。」

『はいはい。』

母「彼氏さんと日程話していつ来れるか教えてね。」

『えぇ...』

お母さんは頑固だから、一度決めたら絶対に変えないからなぁ...

本人の気が変わるまで。

連れていかないとダメか...