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「______今、話しかけてもいいですか?」





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病室には俺の声だけが響いて、後には返事が返ってこなかった


もしかして、寝てた?

起こしていたらどうしよう




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「今の、私に言いましたか?」



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沈黙が続いた約十秒ほど後に、女の子の声が返ってきた


その十秒は、なぜか長く感じた



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「えっと…はい、そうです。」

「ごめんなさい、私だと思わなくて」




どうやら、寝ていたわけでは無いらしい


看護師さんに話しかけていると思ったみたいで、
返事をするのにとても迷ったと言っていた




「ジョングクくん、ですよね。聞こえちゃいました」

「そうです。Aさん、ですよね。聞いちゃいました」




自己紹介をするのが人生で初めてなのかというほどお互いぎこちなくて、少し笑えてきた。

それは相手も同じようで、クスクスと静かな笑い声が聞こえてきた。




「ふふ、仲良くしてください」

「こちらこそ、お願いします」




今まで、こんなに穏やかな気持ちになったことはあるのか

顔も見てないし、少し会話をしただけだけど
今までで一番、心が穏やかになった。




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設定タグ:ジョングク , 防弾少年団 , BTS   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:21 | 作成日時:2023年5月3日 12時

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