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「ジョングガー、来たよ!!ヒョンが!!」
「ちょ、テヒョンア、ここ病院だから静かに!
ごめんね、フルーツ冷蔵庫に入れておくね」
「ありがとうございます、ジミニヒョン」
病室に、仲の良い二人のヒョンが見舞いに来てくれた
テヒョンイヒョンとジミニヒョンは練習生で
忙しい合間を縫って時間を作ってくれた
「あと二ヶ月くらい?」
「リハビリを含めるとそうですね。
車椅子生活自体はあと一ヶ月以内には終わると思います」
「じゃあもう少し我慢だね。退屈でしょ?」
そう聞くジミニヒョンに、俺は首を横に振った
初めに、
車椅子で生活をすることになると医者から言われた時は
退屈で干からびてしまうのではないかと思ったけど
生活をしてみるとそうでもない。
「ジョングガが動けなくて退屈じゃないなんて」
「絶対女だ!!彼女ができたんでしょ!!」
「ちょっと、テヒョンイヒョン。」
テヒョンイヒョンは興奮すると声が大きくなって
誰も止められなくなる。
今は隣のベットにAさんがいるというのに。
「彼女はできてないです。本を読んだりとか、人と話してるから案外退屈でもないんですよ」
「ジョングガが本を?珍しい」
「絶対何かあるよ、ジミナ。」
「俺もそう思う」
疑いを深くかけてくる二人だけど
俺には心当たりがない。
だから、そんな目で見られてもどうしようもないんだって。
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作者名:21 | 作成日時:2023年5月3日 12時