" 初 " 恋【JK】 (ページ12)

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「おかえり、ジョングクくん」

「Aさん、帰ってたんですね」

「借りてきた本、机に置いておいたから読んでみてね」

「ありがとうございます」

机に置いてあった本は、一人に少女の話だった

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耳が聞こえない少女が、

手話を使って会話をしてくれる少年と出会って、

恋に落ちる話

俺とは程遠い話だと思いながらも、読み進める

途中で、この本を選んだAさんの気持ちを考えた

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" 貴方は、私の太陽だよ "

少女が少年に対して送った言葉

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耳が聞こえなくても、目は見えるから

少女を照らしてくれる少年を

" 太陽 " と表現した

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「誰かの太陽になれるって、凄いことですよね」

「…そうだね、私にも太陽が当たってくれないかな」

いつもなら、

" いますよ、Aさんにも。太陽になってくれる人が "

そう答えていたと思う。

だけどそのときは、

Aさんの声が重く聞こえて、

何も返すことが出来なかった

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