黒幕は私です【3年A組】

手当て ページ31

Aside




傷の方を見てみると、酷くなってた。
血が...。




柊「...大丈夫か？血、止まってないけど。」




A「んー大丈夫？かなぁ。」




柊「絶対、大丈夫じゃないだろ...。ブレザー脱いで、シャツの袖まくって。」




A「はぁ〜い。」




痛い...。
フラフラする...。




柊「A...？」




A「...痛い。」




柊「だろうなぁ。消毒するぞ〜？」




A「ったっ！！！」




ﾀﾋぬほど痛い。
ビリビリして左腕動かない。
なんか、えぐられる感じで...。
痛い...。痛い。




柊「...。」




ティッシュですらも痛い。
...ていうか...痛すぎてせんせーの袖握ってた。
くしゃくしゃになってる...。




A「...うぅ...。」




血を止める奴で抑えながら包帯を巻いていく。
シャツ、血まみれだなぁ。
ブレザーはまだ平気だけど...。




柊「...痛くないか？」




A「さっきよりはマシですね。」




柊「へぇー。...で、海凪はさぁー。」




A「な、なんですか。」




なんだよ...。
帰ろうと思ったのに...。



柊「なんで、茅野の事を庇ったんだ？」




A「...！！」




それは...。
私でもわからない。
逆に私が聞きたいくらいだよ。
まぁ、普通ならここは...




A「それは、もちろん、友達だから。」




柊「ふーん...そうか。俺にはそう見えなかったけどなぁ？戸惑ってるような気がしたけど。」




A「ふーん。」




戸惑ってるような気がした...かぁ。
自分でもよくわかんないや。

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