黒幕は私です【3年A組】

人物画 ページ30

Aside




さ「失礼します。」




A「失礼します〜。」




柊「PCはそこに置いとおいて。海凪は適当に座ってて。」




A「はーい。」




さ「...っ。」




A「さくら...？」




さくらの目線の先には...澪奈の人物画があった。
ビリビリになってる...？
無意識にその絵の方へ近づいていく。
さくらも同じようだった。




ビリビリに破られている1枚の絵は悲しい雰囲気を出した絵だった。
...でも、その後ろの絵が気になってめくってみると...。





さ＆A「っ！！！」




そこには、笑っている澪奈の絵があった。
綺麗だった...何かに惹き込まれなるような...そんなことを感じるような絵だった。




柊「茅野...もういいよ。」




さ「...！！」




柊「もう戻っていいよ。」




さくらは小走りで美術室を出ていった。
なんで二人きりなんだよ...。




柊「...Aは座っててって言ってたんだけどなぁ。」




A「別にいいじゃん〜。」





そしてさぁ...




A「しかも...名前呼び...なんで。」ｺｿｯ




柊「聞こえてるぞ〜。」




A「はぁ...。」




柊「とりあえず座って。救急箱取ってくるから。」



A「はぁ〜い。」




さっきの澪奈の人物画が気になってしまう。
なんでビリビリになっていたのか。
その奥にあった、笑っている絵も...。

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