黒幕は私です【3年A組】

ゾクゾク ページ17

Aside




柊「は〜い。没収。じゃあ罰ゲーム。」




罰ゲーム...。何するんだろ。
っていうか、このトイレ壁薄すぎないかな？
全部聞こえるよ。




3人とせんせーは窓を修理し始めた。
とてもとてもうるさい。
そして私は眠い。




兵「先生、なんでこんなことするんすか？」




柊「あ？」





いや、なんか言ってるけど聞こえない...。




兵「なんでこんなことするんすか。」




柊「あ？」




今、絶対聞こえた。
せんせー無視するのか。




兵「なんでっ！こんなことっ！するんですかっ！」




柊「あ？」




これ絶対、しゃべる時に音鳴らしてるよね。
せんせー、以外にSなんだね。





柊「お前たち、今を生きてるか？...ゾクゾクさせてやるよ。」




A「...っん？！」




柊「...海凪？」




やばいやばいやばい。
今のでいろいろやばかったし...
せんせーにバレたこともやばい。
語彙力ない。




A「...に、にゃあー。」




柊「ねこ？女子トイレにいるのか？」




ねこで騙されるのか。
今の内に隠れよう。




A「...。」




えっと、せんせーがどこかのドアに入ったら、上の隙間から出よう。
真正面から行ったら確実にバレる。



柊「どこだろ...。」



こんな事に引っ掛かるせんせー、可愛いですね。
なんかモテそうだよね〜。
他のクラスの先生にアピールされてたし。




柊「んー。」




今の内に...。




美術室に逃げよう。
今教室に行くのは遠回りだし、
皆に何してんのっていう目で見られる。




音を立てないように...そっと。
よし。大丈夫だぁぁぁ。




A「はぁ...。」




柊「...海凪。」




A「...なんですか。」






後ろを振り向くと...黒い笑みを浮かべているせんせーがいた。

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