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氷浦｢誰って…
からかうなよ、はは｣
この時
笑いながら、Aの手術が終わったあとの
先生の言葉を思い出した
目覚めたとしても
記憶障害が起こるかもしれない
でも、信じたくなかった
Aが俺のことを、覚えてないなんて
祖母｢貴利名くん、ちょっといいかい？｣
氷浦｢…はい｣
おばあさんは
俺を廊下に連れ出した
祖母｢残念だけど…｣
氷浦｢記憶喪失…ってことですか｣
祖母｢そのようね…
今は、あまりAを混乱させないように
してあげてくれる？｣
氷浦｢…わかりました｣
祖母｢…ごめんなさいね｣
俺は誰もいなくなった病室に入り
ベッドの横に座った
神風｢あの、ごめんなさい
私、何も覚えてないみたいで
きっと、傷つけちゃいましたよね…｣
ベッドの上に座るAは
とても悲しそうな顔をしている
今すぐ抱きしめてやりたい
大丈夫だよって
でも今は、Aのため
なにもできない
氷浦｢いや、俺も混乱させて悪かった
それに多分、1番辛いのはAだから｣
神風｢…ありがとう｣
氷浦｢俺、氷浦貴利名
Aとは同じ学校の同じクラスだった｣
神風｢そうなんだ
えっと、なんて呼んでた？｣
氷浦｢…貴利名って｣
神風｢じゃあそうやって呼ぶね｣
氷浦｢いいのか、そんないきなり｣
神風｢早く思い出したいの
色んな事｣
優しく微笑むA
笑っているけど
何も覚えていないことほど
辛いことは
きっとないだろう
気がつけば
Aの頭を撫でていた
神風｢え…｣
氷浦｢あ、ごめん！｣
神風｢んーん、ありがとう
なんか、温かいね貴利名｣
氷浦｢…そっか｣
神風｢私と貴利名は
どういう関係？｣
氷浦｢え…えっと
同じ部活の…友達｣
神風｢そうなんだ、えっと
サッカー部…だよね
おばあちゃんに、ちょっとだけ聞いたんだ｣
氷浦｢そ…そっか｣
俺は
泣きそうになるのを
必死にこらえた
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Lily(プロフ) - 春優さん» 大変お褒めいただき、ありがとうございます！読者のみなさんの応援は本当に心強いです！更新頑張ります！！ (2018年8月24日 23時) (
レス) id: 7c104a684b (このIDを非表示/違反報告)
春優 - 長らく夢小説というものを読んでいなかったのですが、きりなくんの名前で検索をかけたところこの作品を見つけ、それから読み続けています。可愛くてかっこいいきりなくんをありがとうございます(*´ｰ`*)これからも応援しています！毎日更新されるのを楽しみにしてます！ (2018年8月24日 9時) (レス) id: d9b588a5bf (このIDを非表示/違反報告)
かるら(プロフ) - Lilyさん» はい、更新頑張って下さい！ (2018年8月22日 23時) (レス) id: c54b68232a (このIDを非表示/違反報告)
Lily(プロフ) - 楓さん» そうですね…夢主ちゃんを取り巻く人はみんな、目覚めて嬉しいという気持ちと自分たちのことを忘れているという悲しさにとても辛い思いをしていることでしょう…これからどうなっていくのか楽しみにしていてください (2018年8月21日 21時) (レス) id: 7c104a684b (このIDを非表示/違反報告)
楓 - Lilyさん» 辛いのは皆もそうですけど、氷浦君は勿論。でも、夢主と結ばれることのなかった野坂君も辛いですよね......。記憶喪失ってことは、野坂君の事も忘れてるはずですし......杏奈ちゃんも先生からの言葉はすごくショックだったでしょうから...... (2018年8月21日 15時) (レス) id: cb7b132aff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Lily | 作成日時：2018年8月16日 23時
